19年12月 東京地区百貨店 3.2%減 食品2カ月連続増 惣菜と菓子けん引
東京地区百貨店(12社・25店)の12月売上高は1750億円余で、前年比(店舗調整後)は3.2%減となり、前月(4.7%減)より改善したものの、消費増税後の駆け込み需要の反動減が続き、3カ月連続減。ただ、非店頭は前月のマイナス(0.3%減)から3.2%のプラスに転じた。店頭(構成比90.5%)は休日(土曜・祝日)が2日少なかったこともあり、3.8%減(前月5.2%減)だった。
主要5品目では、食料品が2カ月連続増。中食ニーズの高まりと手土産需要が好調な惣菜と菓子が前月に続き牽引。クリスマスケーキやおせちが好調で、特にオンライン受注が伸びた。加えてその他食品が3カ月ぶりにプラス。正月準備用の鮮魚、果物、野菜も好調だった。
前月が二桁減だった雑貨(前月10.3%減)と身のまわり品(同10.8%減)は高額商材が動き、マイナス幅が改善した。雑貨のうち、美術・宝飾・貴金属は高級時計や宝飾品が牽引して、3カ月ぶりにプラス。化粧品は復調の兆しが見えてきた。衣料品は、暖冬の影響で前月に続きコート、ブルゾン、ニットなど防寒品が苦戦した。