東急百貨店、東急ストアへの商品供給を本格化
東急百貨店は、東急ストアへの和洋酒や全国銘菓の供給を本格化する。ワインを2013年から、全国銘菓を21年から供給してきたが、売上げは好調に推移。東急ストア溝の口店を皮切りに、東急百貨店の和洋酒と全国銘菓を集めたコーナーを設け、品揃えも増やして拡販につなげる。
東急ストア溝の口店に7日、「東急フードショーセレクト」の名前を冠したコーナーが登場した。東急百貨店が供給するワインと日本酒が約70種類、「諸国銘菓」と呼ぶ全国銘菓が約40種類、それぞれ並ぶ。
これまでも、東急ストアは東急百貨店のバイヤーがセレクトしたワインや全国銘菓を扱ってきた。東急ストアは92店舗(今年9月末時点)を擁するが、うちワインは約80店舗、全国銘菓は約4店舗で販売する。いずれも客からは好評だが、「全国銘菓の品揃えは10~20種類程度が中心。さらにお客様のご要望にお応えするため、全国銘菓、和洋酒いずれも展開規模を拡大して品揃えも増やし、コーナー化することで視認性を高めていきたい」(東急百貨店)。仕入力、販売力を活かし、新たな販路を広げられるかが課題だ。
そこで、東急百貨店と東急ストアは連携を強化。幅が900mmの棚を基本に、東急百貨店の和洋酒や全国銘菓を揃えるコーナーの複数のパターンを用意し、東急ストアの各店の特性に合わせて導入していく。溝の口店の東急フードショーセレクトは、900mmの棚の3本に和洋酒を、2本に全国銘菓を陳列した。品揃えは東急百貨店と東急ストアのバイヤーが話し合って決め、和洋酒のみ、全国銘菓のみを販売する店舗もあるという。
11月11日には、フレル・ウィズ自由が丘店も東急フードショーセレクトのコーナーを開設。以降も複数の店舗が予定する。
(野間智朗)