昭和西川、メンテナンスで長期間愛用する「20年ムアツ」を提唱
昭和西川は今秋冬、メンテナンスを交えて「ムアツ」の長期間の使用を推奨するプログラム「20年ムアツ」を打ち出す。ムアツの上位モデルで、20年間ほぼ変わらない形状で使用できる「スリープ スパ X(エックス)」などが対象。厳しい品質基準に合格した性能の高さを改めてPRすると同時に、サステナブルでエシカルな消費スタイルとして提案する。
同社は環境への配慮を意識した取り組みを強化しており、今春には、天然資源である羽毛やムートンの商品を長年使用する「100年羽毛」、「50年ムートン」をスタート。対象商品の羽毛の洗浄や充填、ムートンのクリーニングや傷んだパーツの交換などを有料で請け、店頭やECサイトで案内している。
今回の20年ムアツは、スリープ スパ Xなど、対象商品の中芯のクリーニングや側生地の交換などを有料で請け負う。通常のムアツは7~8年が使用の目安となるが、スリープ スパ Xは、20年間ほぼ変わらない形状で使用できるというデータが出ているという。
同社の調査によると、20年分にあたる、24万回の繰り返し圧縮を経たウレタンフォームの形態変化が、わずか厚さマイナス3ミリだった。さらに、従来品に比べて硬さを長期間維持していることがわかった。
スリープ スパ Xに加えて、今秋の発売を予定する「スリープ スパXX(ダブルエックス)」も対象とする。スリープ スパ XXは、スリープ スパ Xが上層と中層に高弾性ウレタンを採用しているのに対し、下層にも高弾性ウレタンを採用したシリーズ。
今秋にはさらに、「30年真わた」も始める。世界遺産の群馬県・富岡製糸場の伝統を引き継いだ「富岡シルク 真わたふとん」などを対象に、真わたのふとんがわの交換や補充などのメンテナンスを行う。100年羽毛、50年ムートンと併せた4つのプログラムで、SDGsの推進を加速させる構えだ。