松屋、「お財布供養」で春財布の買い替え促進
松屋銀座は、来年1月5日~2月1日に実施する財布のフェアで、先着購入者特典として、「お財布供養」を用意し、買い替えを促進する。1月11日は、吉日である「天赦日」と「一粒万倍日」が重なる日だが、こうした日は、財布の売上が年々増加傾向である。通常の3倍近くになるときもあり、財布商戦にとって見逃せないラッキーデーである。しかし、思い入れがある財布は捨てがたいという声もあるため、財布供養でそれに応える。
「春財布プロモーション」は、3階のシューズ&バッグ売場と、5階の紳士雑貨売場で開催。1月5~11日は、1階イベントスペースでも行う。特典として、2万2000円以上の購入で、先着30名の使用済み財布を無料で五百羅漢寺に持ち込み、財布の供養を実施。先着130名に金運お守り「巡冨」をプレゼントする。定員に達し次第終了する。
吉日に財布が売れる傾向は、同店でも顕著だ。一粒万倍日かつ天赦日だった今年1月16日は、婦人・紳士ともに財布を含む小物売上が同月の他の日の3倍近い売れ行きになった。コロナ前の2019年同日と比較しても、婦人が180%、紳士は240%の伸びを示した。
こうしたサービスを行う背景には、サステナブルなマインドの高まりがある。今秋実施した、サステナブルな暮らしを提案する全館施策「ビューティフルマインド」では、思い出の詰まった品物のリメイクや、着なくなった衣料品の回収サービスなどを実施し、好評を博した。客の持ち込んだネクタイを、2200円でペンケースや名刺入れにリメイクするサービス「ネクタイリメイクイベント」を初めて実施したところ、約20日間で170本ものネクタイが持ち込まれた。メーカーごとに衣料品持ち込みでチケット配布などのサービスも実施し、9000件近く集まった。モノを大切に使いたい、使い終わった後も丁寧に処分したいという心理が高まっていることを示している。