下関⼤丸 3⽉23⽇にリニューアルオープン
下関⼤丸は3⽉23⽇に全館改装を完了し、リニューアルオープンする。これに先駆け、3⽉1⽇から⼤丸松坂屋百貨店直営化により⼤丸下関店に名称変更し、フロア構成の変更や新業態の出店など地⽅郊外の百貨店の新たなモデルとして運営していく。3月18日6階「KANMON U.W.」、20日に1階「AINZ & TULPE」、23日に「Plugs Market」がオープンする。
新しいストアコンセプトは、「観光客・地元三世代が共に楽しめる“美・⾷・遊”に満ちたお店」。
今までの「⾐・⾷・住」の従来型百貨店から脱却し、より多くの人が楽しめることを意識した、「美・⾷・遊」に満ちた店と設定した。これには、変化する「趣味嗜好性」、「⾼アメニティ性」というマーケットニーズへの対応⼒が、ローコスト運営を軸とした従来の都市型百貨店機能に加わり、地⽅郊外百貨店の新しいプロトタイプを⽬指す。新たな顧客へのアプローチも不可⽋になり、これまでのミセスやアクティブシニア層に加え、年齢層の幅を広げた3世代ファミリーを中⼼に、年間700万⼈の国内外観光客、ファッション感度の⾼い⼥性層もターゲットとしていく。
改革では3つのことに取り組む
定期賃貸借部分を増やし、テナントの⾃由度を上げ、今までにない店づくりや買い物体験を実現できるようにしていく。
改⾰の⽬⽟とする。地域特化型のMDである「KANMON U.W.」で、観光客など広域からの来街者に、エリア独⾃の資源を編集・提案していく。加えて東急ハンズの新業態2号店「Plugs Market」を導入。またニトリを⼤丸松坂屋百貨店では初めて導入する。
「KANMON U.W」は港町である下関・北九州の貿易⾃由都市をイメージした。市⺠としての誇りを取り戻し、かつてのように賑わい活気ある場をつくろうというプロジェクトで、様々な垣根を超えて広域エリアで地域を活性化する国内初の試みとなる。下関の魅⼒や⽂化などを発掘し磨き上げ、新しい可能性として発信していく。
東急ハンズの新業態「Plugs Market」は地域密着型で特徴ある店づくりを進める東急ハンズの百貨店との新事業スキームで、今春オープンの1号店近鉄百貨店草津店に続く、2店⽬。東急不動産ホールディングス株式会社がSDGsの⼀環として、掲げている「住み続けられるまちづくり」、「パートナーシップで⽬標を達成しよう」の2つの観点に基づくものとなる。地域の百貨店が得意とする地元発掘⼒によって集めた地域産品などの情報を東急ハンズの独⾃の視点で発掘・編集することで地域の魅⼒を最⼤化する価値を⽣み出す。
今回、⼤丸松坂屋百貨店の直営店となることで、グループでの総合⼒を活⽤することが可能となる。グループとしての交渉⼒やスケールメリットを生かしたバイイングを行い、従来とは違う商品構成・MDを実現する。また、クレジットカードやスマホアプリの情報も共通化していく。
下関⼤丸代表取締役社⻑⽥中儀和氏は「地⽅の百貨店は⼈⼝減少、⾼齢化、ネット通販の台頭など厳しい状況です。それを打破すべく、今回新たなターゲットである「観光客」、「地元3世代ファミリー」、「20〜40代⼥性」とともに街を元気にしていくために⼤きな改装で店を⽣まれ変わらせます。地域を元気にしてこの下関で何年も営業できるように頑張っていきたいと思っていますので、我々だけではなく周りの⽅々と⼀緒にこの下関を盛り上げていきたいと考えています」とコメントした。