19年12月売上げ チェーンストア SC コンビニ
3カ月連続減 住関品が低調 チェーンストア
日本チェーンストア協会が調査した12月のチェーンストア総販売額(55社・1万550店)は、1兆1883億円余で、店舗数調整後の前年比は3.3%減となり、前月(1.4%減)よりマイナス幅が広がり、3カ月連続減だった。同協会では「気温が高めで推移したこともあり、季節商品を中心に動きが鈍かったため」と総括している。
マイナスでも主力の食料品は、前月に続き健闘。農産品と惣菜が前年実績を上回った。最もマイナス幅が目立つ住関品は家具・インテリアと家電が二桁減。
季節品が不振 減少幅広がる SC
日本ショッピングセンター協会が調査した12月の既存SC売上高前年比は3.6%減となり、前月(1.6%減)よりもマイナス幅が広がり、3カ月連続のマイナス。同協会では「前年より休日日数(土曜・祝日)が2日少なかったことや、全国的に平均気温が高めに推移したことにより冬物商品の売れ行きが鈍かったなどが響いたため」と分析している。
立地別・構成別では、前月と同様にテナント、キーテナント共に全ての立地でマイナス。立地別・地域別でも全ての地域がマイナス。業種毎の販売動向では、冬物商品が苦戦して衣料品や靴などを不振と回答するSCが前月よりも増えた。
全店と既存店 客単価プラス コンビニ
日本フランチャイズチェーン協会が調査したコンビニエンスストアの12月売上高は、全店(7社・5万5620店、店舗数前年比0.2%減)が9697億円余、前年比0.1%増となり、3カ月連続プラス。既存店は9155億円余、前年比0.3%減となり、3カ月ぶりにマイナスに転じた。
同協会では「クリスマス商材などのデザート類が好調に推移し、加えて温かい調理麺、冷凍食品、サラダなどが引き続き好調だったため全店売上げが前年を上回った」と総括している。
来店客数が全店(0.6%減)、既存店(1.1%減)共に3カ月連続減だったものの、平均客単価が共に3カ月連続増。全店が0.7%増の655円超(前月2.7%増)、既存店も0.7%増の659円超(同2.5%増)。