2024年11月19日

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西武池袋本店、福袋は「サイカイ」をテーマに 挙式や宿泊を提案

ウエディング挙式など、コロナ禍で中止、延期していたことの福袋を発売する

西武池袋本店は26日、2023年福袋のラインナップ第1弾を披露した。今年のテーマは「福袋でサイカイ(再開・再会)を祝おう」。結婚式や旅行、イベントなどが再開している現状に合わせ、挙式や宿泊ができる福袋などを用意する。インバウンド客をターゲットに据えた、着物が体験できる福袋も発売する。

21~22年はイエナカ時間を楽しむための商品を多く揃えたが、今回は大きく変えた。「行動制限が無くなり、今後はお出掛けを楽しむ人がさらに増えると予想される。そうした方への提案となるような商品を提供する」と広報担当者は語る。

「八ヶ岳高原ウエディング福袋」(10万円、抽選で1点)は、延期や中止をしていた結婚式を再開するカップルが増加していることから用意した。「八ヶ岳カラマツチェンバロコンサート付きご宿泊福袋」(2万円、抽選で30組60名)は、八ケ岳産の樹齢110年のカラマツを使用したチェンバロによるコンサートを、カラマツの森に建つ音楽堂で鑑賞できる。

訪日客向けには、着物を着て撮影できる福袋を用意する

正月旅行で来るインバウンド需要を見据えた福袋も用意した。「日本のお正月にKIMONO体験福袋」(8万8000円、先着5点)は外国人客の利用を想定したもので、着物を着て写真館で記念撮影ができる。「元日は閉じている施設が多いため、コロナ前は当店を利用する訪日客が多かった。今回は復活が期待できるため、日本の正月を楽しめる福袋を企画した」(同)。

大人数が集まる席に適した食品の福袋も

食品の福袋は、ここ2年は少人数用が多かったが、今年は大人数用も登場する。「豊洲のカリスマ仲買人、藤田浩毅が目利きした天然本マグロ福袋」(5万4000円、抽選で3点)は、計1kgの天然本マグロを詰め合わせる。22年は惣菜や洋菓子など食品の福袋が好調だったため、今回も食品には注力していく方針。

売上高は、同店で前年比5%増(福袋のみ)を目指す。10月28日にECサイト「e.デパート」で予約を開始し、店頭では12月26日~23年1月3日に予約を受け付ける。

初売りは、例年通り1月1日に行う。最近は1日に休む百貨店が増えているが、「当店にとって、元日は1年で一番売れる日。楽しみにしているお客様も多く、期待にお応えしたい」(同)考えだ。

(都築いづみ)