大丸松坂屋百貨店、ECサイトを刷新 スマホファーストに

大丸松坂屋百貨店は29日に、ECサイト「大丸松坂屋 ONLINE STORE（オンラインストア）」をリニューアルオープンする。スマートフォンで見やすいデザインに刷新し、ECサイトとアプリ会員を統合。品揃えは食品、ギフトを中心に、百貨店の強みである商品を強化する。

UI設計では、同サイトへのアクセスのうちスマートフォンが約7割を占めていることに着目。コンパクトに分かりやすく配置し、ニーズの高い商品の視認性を高めた、スマホファーストなデザインに刷新する。主要ページは上部にカテゴリー、ブランド、価格の検索ボタンを配置し、より文字が読みやすく、旬のキーワード検索が簡単にできるようにした。

従来、大丸・松坂屋アプリと同サイトでは、それぞれ個別のIDが必要だったが、今回、「大丸松坂屋統合ID」へ移行し、同一のID・パスワードでログインができるようになった。客は、ストレスなく両方のページを行き来できる。6月1日には、株主優待の「大丸・松坂屋お買い物ご優待カード」が同サイトでの購入の際に利用できるようになる。

「より美しく」、「よりわかりやすく」、「より買いやすく」を意識した

品揃えでは、ギフトの強化として、客のオリジナル画像が使用できるメッセージカードを同梱できる商品が登場。出産内祝いや結婚内祝いなどを想定する。そのほか5月にはワイン・食品や洋品雑貨など自需商品のよりどり販売、6月には頒布会を行うなど、便利なサービスを充実させる。

同サイトの売上高は、2020年度（20年3月～21年2月）に100億円を達成し、コロナ禍での巣ごもり需要の増加や、サイトへの集客施策で、以降毎年伸長している。今回のリニューアルで、さらに勢いをつける構えだ。