マルショウエンドウ「WISTARIA」職人の手作り鞄復活 創業からのロングセラー
マルショウエンドウは2020年3月、職人が一つひとつ手作業で作る鞄のブランド「WISTARIA(ウイスタリア)」を再開する。同ブランドは同社の創業時から展開していたが、職人の人口減少により、数年前から生産を停止していた。しかし同社のサンプル制作を行う職人が引き受け、復活することになった。セミフォーマルとカジュアルの2シリーズを揃え、それぞれ3型を用意する。同社は今年で創業100周年を迎え、「次の100年に向け、今まで培ってきたクラフトマンシップを発信していきたい」考えだ。
最初から最後まで1人の職人が手作業で行い、細部までこだわって丁寧に仕上げる。組み立てる前の革の部品の数も多く、一般的なハンドバッグは約15の部品で構成されているが、同ブランドは約30とおよそ倍の数ある。1つを作るのに約2日掛かり、生産数は非常に限られる。
セミフォーマルシリーズの「エルダー」は上質なキップレザーを使用。傷が目立ちにくい型押し革のため、長く使用できる。持ち手の内部に金属板が入っており、途中で折れ曲がらない。型はショルダー付きが大と小の2型で、ハンドバッグタイプが1型。価格はショルダー付き小が6万2000円、大が6万8000円、ハンドバッグが6万5000円。色はグレー、ブラック、ダークグリーンの3種類。
カジュアルシリーズの「メリッサ」はしっとりと手に馴染むナチュラルシュリンクの国産牛革を使用。適度なシボ感と柔らかな素材感で、シンプルなディティールを際立たせる。全て肩掛けタイプで、開口部がファスナーの型が4万6000円、ボタンの型が4万8000円、マチが広く内部が2つに分かれている型が5万2000円。色はベージュ、オレンジ、ブラックの3種類。