大丸京都店、全館でアートイベントを初開催 バーチャル画廊も設置
大丸京都店は26日~6月15日、アートイベント「ART@DAIMARU(アート・アット・ダイマル)」を初開催する。全館およびウェブサイトで、アートが持つ力を生かした様々なコンテンツを用意。特設サイト内にはアート作品を楽しめるバーチャル画廊も設置し、店舗へ行けなくても楽しめるようにした。
ART@DAIMARUは、「Smile & Love」がテーマ。コロナ禍にあってアートは生活必需品ではないが、人に笑顔や生きるエネルギーを与えるものと考え、企画した。
7階の催事場では5月26~28日に「次世代アートフェスタ」を開催。多彩なジャンルの約30名のアーティストの作品を用意し、アートを身近で自由に楽しめる。出口雄樹氏の「Subliminal Switch(それが人生)」、岡部賢亮氏の「山のは」などが登場。さらに、京都市とパリ市の職人やアーティストが交流し、それぞれの文化や技術からインスピレーションを受けながら新しい作品の創作をサポートするプロジェクト「Savoir-faire des Takumi 対話と共創」のアーティストから5名が出展する。
会場内には京都発のスタートアップ企業mui Lab(ムイラボ)の特別企画として、木製のデジタルメッセージボードを備えた「サードプレイス by mui Lab」を3カ所設置。混沌とした東京らしさを通じて現代の日本文化を世界に発信する「トーキョー カルチャート by ビームス」の推薦作家6名の作品を展示、販売する。
6階のイベントホールでは5月26~31日に「プレミアムアートコレクション」を開く。バンクシー氏の「Happy Chopper」、ベルナール・ビュッフェ氏の「教会広場」、寺尾勝広氏の「力」など、世界を舞台に活躍する話題の現代アーティストから、巨匠、有名作家の名品までが一堂に会し、美術館を巡るような気分で鑑賞できる。
6月2~4日はその場で壁に巨大な漫画を描く「マンガライブペインター」の内田慎之介氏によるライブパフォーマンスを行う。同氏は23歳の時に集英社の「ウルトラジャンプ」新人賞佳作を受賞しデビュー。2015年にマンガライブペイントを開始し、2018年から海外へのイベントに招待されるなど活動の場を広げている。
6月2~7日には「アニメセル画アート大オークション」も開催し、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の複製原画などを出品する。入札締切は6日の午後4時まで。
1階の案内所前の特設会場では5月26日~6月1日に「野原邦彦展」を実施する。野原邦彦氏は、個性的な作品で国内外のアートフェアで注目を集めるアーティスト。新作と共に国内外に収蔵された立体、平面合わせて20点以上の作品を展示する。
6月2~8日は「海外に渡った日本のアニメ」をコンセプトに海外版ポスターや複製原画などを展示販売する「アニメセル画アートコレクション」を行う。最近人気のアニメ作品なども登場するという。
その他にも4階の京ものコーナーで5月26日~6月8日に伝統的な飾り金具の技術を生かした「錺之~KAZARINO~」の商品を展開したり、5階で5月19日~6月8日に海洋堂の期間限定ショップが漫画「北斗の拳」の主人公・ケンシロウの等身大フィギュアを展示したり、数々のフィギュアを販売したりなど、各階で様々なイベントを催す。
期間限定のバーチャル画廊(https://artatdaimaru.a-booth.jp/)では新木友行氏や湯元光男氏などの作品を鑑賞できる。