松屋銀座、「孫の日」を復刻 家族間のコミュニケーションを贈る
松屋銀座本店は9月30日~10月18日、「孫の日」フェアを開催している。孫の日とは、1999年に日本百貨店協会が10月の第3日曜日に制定したもの。松屋銀座はコロナ禍においてコミュニケーションの形が変化していることから、贈り物を通じて家族のつながりを確かめ合ってほしいと考え、フェアの開催に至ったという。「孫の成長につながるもの」をキーワードに、玩具や衣服、食品など様々なカテゴリの商品を提案。8階の飲食店で祖父母と孫が一緒に楽しめる特別メニューの食事券も用意する。
松屋銀座が孫の日を〝復刻〟した背景として、コロナ禍によって人々の消費マインドが低下したことと、顧客に60~70代を多く抱えていることがある。最近では感染拡大防止のために、家族であっても直接会ったりといったコミュニケーションの機会が減っていることから、新たなコミュニケーションの機会として家族同士が繫がれるよう、また消費のきっかけとして、孫の日の贈り物を提案する。
今回のフェアでは「孫の成長につながる贈り物」をキーワードに4つのテーマを設け、それぞれギフトに適した商品を集積した。1つ目が「成長につながる体験をしてほしい」で、木材を使ってスツールを作れるワークショップ「木育ワークショップ マルチスツールづくり」(カンディハウス)、国内で作られる高品質のシャツやスーツのオーダーができる「シャツ&スーツ 個室でファーストオーダー」(土井縫工所&アトリエメイド)などを用意する。
2つ目が「ものを継承して使うことを知ってほしい」としてムネカワの革小物、3つ目が「センスの磨き方・本物を知ってほしい」としてリエンダーのハイチェア、4つ目が「豊かな感受性を育てて欲しい」としてペリカンの子供向け万年筆などを打ち出す。
また、レストランで祖父母と孫が同じ見た目のフルコースを楽しめる食事券も販売する。例えば食前酒のアルコール入りカシスオレンジを、ノンアルコールのカシスオレンジ風ドリンクにするなど、孫向けのメニューは大人用と同じ見た目で味を子供用にアレンジする。「イプリ ミ ギンザ」の「お孫様メニュー付 プレミアム食事券」は限定50セットを用意し、事前予約制で21年2月まで使用できる。
フェアの特典として、孫の日ギフトを買い上げた客には無料で「孫の日コミュニケーションカード」を進呈する。メッセージを記載でき、返信はがきもセットで付くため、孫からの返信も期待できる。
新型コロナによる感染拡大の対策として、電話注文サービスも行う。10月7日~18日、大代表の番号に掛けるとお勧めの30商品を中心に、相談や注文ができる。