2024年11月19日

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丸ビル・新丸ビルをリニューアル 複合型書店が登場

丸ビル・新丸ビルのリニューアルのコンセプトイメージ

三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントは丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年を記念して、丸ビル開業日にあたる9月6日から23年春の完成に向けて段階的にリニューアルを進めている。今秋の第1弾に続く今回の第2弾では丸ビル・新丸ビル合わせて12店舗の新規オープンと店舗改装、そして来春の改装では丸ビル地下1階のフードゾーン「マルチカ」と新丸ビル7階の飲食店ゾーン「丸の内ハウス」などが一新される。

丸ビル・新丸ビルを含む丸の内エリア(大丸有地区)で働き、憩い、訪れる一人一人が、このまちに集まる多彩な魅力の中から大切なものを選び、人生を自らデザインしていけるまちにしたいという想いを込めて「Your Palette──明日を彩る、わたしを遊ぼう。──」をコンセプトに、アニバーサリーイヤーに段階的リニューアルがスタート。今秋の第1弾で、丸ビルについては1階に「THE FRONT ROOM」(カフェ)と「SAVE THE DUCK」(サステナブルアウターブランドショップ)を新規に加え、1階の「WACOAL The Store丸の内店」と「アッシュ・ペー・フランス ビジュー」、4階の「シエナ ロゼ」をリニューアルオープンした。新丸ビルへの新店舗は3階の「EDOBIO」(スキンケアショップ)、4階の「Orobianco」(ライフスタイルブランドショップ)など。

丸ビル3・4階にオープンする「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」

今回の第2弾で丸ビルに新規オープン(10月~今冬までにオープンする店舗)するのは、2階にJOURNAL STANDARDのハイクラス2ブランド、レサージュとリュクスの初の複合店舗「JOURNAL STANDARD L’ESSAGE」、3階に「IKUTA KABAN」(かばん専門店)、3・4階に「TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI」、4階に「garage TOKYO」(グリーン&インテリアショップ)、「Be Organic」(オーガニックコスメショップ)、「meeth marunouchi」(スキンケアショップ)、36階に「全聚徳 丸ビル店」。

新丸ビルにオープンする新店舗(10月~今冬までにオープンする店舗)は、地下1階に「パスティーノ エ ビステッケリア ヒロ」(ステーキハウス)と「香港茶室 真不同1946」(西麻布 真不同の新業態)、1階に「noguchi bijoux」(ジュエリーショップ)、3階に「Epoi」(レザーグッズ店)と「MARcourt DESIGNEYE」(レディスセレクトショップ)。リニューアル店舗は5階の「鉄板焼き 天 本丸」。

新規に加わる中で注目の店舗は、「集い、想い、閃く書店」をコンセプトに、12月15日にオープンするTSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI。3・4階の2フロアからなる空間には全国最大となる203席、個室17席、会議室2室を有するSHARE LOUNGEが併設され、ワークスペースやカフェとして時間制で利用できる。生活提案型の書店として約8万冊に上る書店コーナーのほか、アロマブランド「BOOKMARK」などの生活雑貨や文具、キッチン・美容などのライフスタイル家電を集積する。3階には鑑賞も購入もできるギャラリースペースを設置。4階にはスターバックスが併設され、本を持ち込んでコーヒーを楽しめる。

約8万冊を有する書籍コーナー

新店舗の導入と既存店舗の改装に合わせて共用部の美装化・改修も進められ、丸ビルのベビールームの改装をはじめ、2~4階の共用通路のデザイン変更、顧客用化粧室や1階仲通り側エントランスの整備、新丸ビル1階仲通り側外構部など、共用部の工事が実施されている。

来春予定されている改装の目玉として注目されるのが、丸ビル地下1階フードゾーンのマルチカと新丸ビル7階飲食ゾーンの丸の内ハウスだ。前者のマルチカは「毎日通いたい、わざわざ訪れたい、いつでも食を感じられる丸の内の拠点“FOOD Feelings BASE”」をコンセプトに、弁当や惣菜はもちろん、新業態のスイーツやおもたせなど、バラエティ豊かなラインナップにゾーンが一新される。

同ゾーンには「美瑛放牧酪農場」、「魚河岸 山治」、「Sake Collective&Spirits」など、新規に20店舗が出店する予定。美瑛放牧酪農場は北海道美瑛町の広大な放牧場でストレスなく育った牛から採れた新鮮な牛乳を使い、世界で初めて店舗でフレッシュなバターを製造・販売。出来立てバターを使用したホットケーキ、焼き菓子等も揃える。Sake Collective&Spiritsはヨーロッパ最大のSAKE専門店「SAKE Collective」の日本進出第1号店。中目黒の蒸留酒専門店の「&SPIRITS」とコラボし、SAKEとスピリッツをワンストップで提供する。

後者の丸の内ハウスは、with/afterコロナに伴う顧客それぞれの過ごし方や楽しみ方のニーズに対応して、パーゴラ席・バーカウンター席・ソファ席などゾーンごとに空間デザインを変化させたテラス席へ一新。ハイテーブル&ハイチェア、カウンター席など、人数に合わせて利用できるスペースが充実し、東京駅の絶景も楽しめる。客用トイレも「記憶に残るトイレ」をコンセプトに、緑色と黄色の光に包まれた非現実的で特別な空間が演出され、日常とは異なるものの見え方や感じ方を体験できる空間へと生まれ変わる。

(塚井明彦)