鬼頭健吾セレクト『FictionとFeeling』
現代アーティストの旗手であり、京都芸術大学でも教鞭をとる鬼頭健吾が自身の教え子たちからセレクトした若手作家たちによるグループ展を開催いたします。
■タイトル:『FictionとFeeling』鬼頭健吾推薦による京都芸術大学大学院の気鋭の5作家によるグループ展
■会期:2022年11月10日(木)~29日(火)
■会場:西武池袋本店2階(中央B7)=アートカプセル⁺
※最終日11月29日(火)は、当会場のみ午後6時にて閉場
【参加作家】
鬼頭 健吾、川村 摩那、山中 雪乃、木津本 麗、谷野 真悟、高尾 岳央
企画協力:rin art association / mona art office
私たちの日常世界は常に印象の連鎖である。
いまここに存在する事物や観念を捉えて絵に描くことは、その周辺に付随する印象や感受される情緒を切り離せない。
今後の活躍が期待される京都芸術大学修士課程の5名は、現実世界に分散された無数の情報を統合し絵画の中に落とし込みつくりあげている。いまだ発展途上である若き作家たちの作品をぜひご覧ください。
◆鬼頭 健吾/Kengo Kito
1977年愛知県生まれ。1999年、アーティストによる自主運営スペース「アートスペースdot」の設立、運営に参加するなど名古屋芸術大学在学中から作家活動を開始。2008年五島記念文化賞を受賞してニューヨークに滞在、その後ベルリンにて制作活動。現在は群馬を拠点を移して、フラフープやシャンプーボトルなど日常的な既製品を用いたインスタレーション、平面、立体、映像など多様なメディアでの表現活動を行う傍ら、京都芸術大学にて後進の育成にも尽力している。
2001年 名古屋芸術大学絵画科洋画コース 卒業
2003年 京都市立芸術大学大学院美術研究科油画 修了
2008~2009年 五島記念文化財団の助成を受け、ニューヨークに滞在
2010年 文化庁新進芸術家海外研修員、ベルリン(ドイツ)
2015年 群馬県を拠点に活動。京都芸術大学大学院教授
【主な個展】
2020年 「Full Lightness」京都市京セラ美術館(京都)
2021年 「Reconnecting」JAPAN HOUSE Gallery(ロサンゼルス、アメリカ)
2021年 「big rip」rin art association(群馬)
2022年 「Lines 鬼頭健吾展」神奈川芸術劇場<アトリウム>(神奈川)
【主な企画展】
2016年 西武渋谷店全館プロモーション(東京)
2018年 「六本木アートナイト2018」メインプログラム国立新美術館(東京)
2021年 「DOMANI・明日展」国立新美術館(東京)
2022年 「色と感情」POLA MUSEUM ANNEX(東京)
国内外の文学作品から引用してきたテキストを、絵具が流れ落ちて文字の輪郭だけが残るという現象で表現したアクリル絵具の作品と、『古事記』などの日本神話に登場してくる神々や動物、近代小説作品に描かれるモチーフなどからインスパイアを受けて描いた油絵を制作している。
「文字」と「絵」が隣り合って生まれる関係性の中で、両作が横断しながら互いに意味を創出することに意識を向けている。
1995年 兵庫県生まれ
2018年 早稲田大学文学部 日本語日本文学コース 卒業
2021年 京都芸術大学 修士課程芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 入学(在学中)
制作過程で生じる物理~情報空間での視点移動により、描かれたイメージがモチーフの持つ質感と離れた瞬間の、そのものが持つ本来の姿を想像させる絵画を制作している。
1999年 長野県生まれ
2021年 京都芸術大学 美術工芸学科油画コース 卒業
2021年 京都芸術大学 修士課程芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 入学(在学中)
色のついた面や線を置いていく。そこに空間がつくられ、色は互いに影響し合う。
この現象は面が重なる瞬間に生じ、いつも私の心をときめかせる。
自身の意識と無意識とによって配置され、支持体の上で調和していく。
太陽の光を浴びた植物は私たちに必要な酸素をつくる。
植物は私たちと宇宙を繋ぐ存在だ。
1998年 滋賀県生まれ
2021年 京都市立芸術大学 美術学部 油画専攻 卒業
2021年 京都芸術大学 修士課程芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 入学(在学中)
生活の中にある感動を描いている。絵の具をのせる行為は画面を彫り起こす感覚に近い。
なぜなら感動を体が覚えているからだと思う。この感動はとても速い。
1998年 島根県生まれ
2021年 京都芸術大学 美術工芸学科油画コース 卒業
2021年 京都芸術大学 修士課程芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 入学(在学中)
私はエアブラシで絵を描く。
銃口を向け軽い力でトリガーを引き、放たれる絵の具は皮膚を剥がし傷口をみせる。
剥がれた傷口には恐怖と高揚が漂い、誘う。
誘惑する傷口を閉じる、塞ぐのでなく開くことで受け入れ乗り越えたい。
私も望み絵画もそれを望む。私と絵画は似ている。
1998年 大阪府生まれ
2022年 京都芸術大学 美術工芸学科油画コース 卒業
2022年 京都芸術大学 修士課程芸術研究科 美術工芸領域 油画専攻 入学(在学中)
※誠に勝手ながら、本企画の作品販売については抽選販売とさせていただきます。会期中、指定の「応募用紙」に必要事項をご記入いただき、受付カウンターにご投函ください。会期中の混乱を避けるため、何とぞご理解賜わりますようお願い申しあげます。
※くわしくは売場係員におたずねください。
西武池袋本店
住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
電話番号:03-3981-0111(大代表)
営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
*最新の営業時間は以下より確認ください。→ https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/topics/page/rinjikyugyo2004.html
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