西武池袋本店、AIカメラによる顧客分析 催事場で第2弾
西武池袋本店は先ごろ、AIカメラを活用した顧客分析の実証実験の第2弾を開始した。第1弾は4~5月に地下1階と地上2階に29台のカメラを配置し実験を行ったが、今回は7階の催事場に8台を設置。来場客の数と属性を測定する。期間は2月28日まで。
催事場は集客力が高い反面、物産展がメンバーズカードの利用対象外ということもあり、客層の定量的なデータを取得できないという課題があった。実証実験では客数の把握と性別や年代の推定ができるため、今後の品揃えに生かす狙い。将来的には催事場と他のフロアへの回遊分析も行い、催事の他のフロアへの集客効果を解析。催事場の展開計画の見直しなどにつなげる。
同店は4月18日~5月20日に、第1弾を実施。すると、2階で買い物をするカード顧客は40~50代が中心だが、フロアには20代の若年層が想定以上に来ていることが判明した。このデータは、現在進めている2階のフロア改装に生かしている。
実証実験には、Idein株式会社が提供するエッジAIプラットフォーム「Actcast」を採用。取得した情報をAIカメラ内で処理でき、解析結果はテキストデータのみとなるため、客のプライバシーにも配慮したデータ収集ができる。