津松菱、地域商社事業を活発化 東武池袋本店の催事で“三重県”プロデュース
津松菱の地域商社事業が活発だ。東武百貨店池袋本店が8~13日に開いた「47都道府県 にっぽんのグルメショー」(以下、にっぽんのグルメショー)に、自社で編集したアンテナショップを出したほか、三重県のショップの選定を主導した。
にっぽんのグルメショーは「1度に全国のお店を回れるとうれしい」、「旅行に行けたら味わえるようなものが買えるとうれしい」といった客の声から誕生。3月の初開催では47都道府県から弁当、惣菜、スイーツなど約60店舗を集めた。第2回目となる今回も、北海道から沖縄までのショップが登場し、かき氷を目玉にしたイートインコーナー、クラフトコーラやブランド卵を選べる「ご当地特集コーナー」も設けられた。
三重県からは、津松菱経由で「かいだ製麺所」(松阪)、「TA西村」(鳥羽)、「千力」(松阪)、「日本料理 蔵楽」(名張)、「三重おわせ久㐂」(尾鷲)の5社、津松菱が編集したアンテナショップ、津松菱経由外で「御福餅本家」が出た。
アンテナショップでは「デ カルネロ カステ」(津)の「ひつじのカスティーリャ」、「ぎょうざ衛門」(四日市)の「満月餃子」、「かきうち農園」(御浜町)の「極早生みかん」、「東洋軒」(津)の「レトルトブラックカレー」、「フローナル」(伊勢)の「イセカルダモン」(=クラフトコーラ)、「幸福堂」(伊勢)の「伊勢極み海老せんべい」、「よろこば食堂」(津)の「ホエイピザとパスタ」が特産品として展開された。
百貨店初出店となったのが、「伊勢まだい」の生ハムを売りにしたTA西村。生ハムは、伊勢二見産の岩戸の塩を使い、まろやかで深みのある味わいがあり、ピート材による独特のスモーキーフレーバーが印象的だ。刺身と同じように薄く切り、そのまま食べてもおいしいだけでなく、醤油やオリーブオイルを付けると、より一層おいしさが引き立つ。
そのほか、松阪牛の代表として千力の「松阪牛ロースステーキ弁当」が、近江牛の「近江牛六種の味-極みめし-」や仙台牛の「低温仕上げ仙台牛ステーキと厚切り牛たん弁当」と並ぶ「3大牛弁当」として、東武百貨店開店60周年特別企画の限定品として取り上げられた。
三重県からの出店に関わった津松菱の川合正常務営業本部長は「47都道府県から集まった出店者によるシナジー効果もあって、会場を回遊されるお客様が多くみられた。三重県の特産品にも反応があり、特に開催初日と土日の人出が多かった」と振り返った。
(塚井明彦)