オイシックス、フードロス解決PBを開発・販売
食品のサブスクリプションを提供するオイシックス・ラ・大地は、これまで捨てられていたものに付加価値をつけアップグレードしたアップサイクル商品のみを販売するフードロス解決ブランドのPB「Upcycle by Oisix」を12月1日からライフコーポレーションがプロデュースするナチュラルスーパーマーケット「ビオラル丸井吉祥寺店」とそごう・西武が提供するメディア型OMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベースシブヤ)」で販売を開始した。
オイシックス・ラ・大地はUpcycle by Oisixサービス開始に伴い、フードロス削減取組みの対象を同社PB商品製造委託先及び原料仕入先の提携工場に拡げ、サプライチェーン全体での食品ロス削減の取組を開始した。Upcycle by Oisixは地球と身体にやさしい、新しい食の楽しみ方を広げる食品ロス解決型ブランドとして、畑や加工現場から出た廃棄食材を活用し、より環境負荷が低く、新たな価値を加えた自社オリジナルのアップサイクル商品開発を推進。今年7月のサービス開始から4カ月半で約8t(11月26日現在)のフードロス削減を達成している。3年後には年間約500tにのぼる、同社の商品製造に関わる提携先100社の食品ロス削減を目指している。
実店舗として初めて販売を始めたBIO-RAL(ビオラル)は‶素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット″をコンセプトに、毎日の買い物機能に加え、オーガニック・ローカル・ヘルシーと安心・トレンド・高質を意識した商品揃えを強化。大阪府の1号店に続き、20年に丸井吉祥寺店がオープン。加えて国内のライフ店内にBIO-RALコーナーを展開している。今年9月西武渋谷店パーキング館1階にオープンしたOMOストアのCHOOSEBASE SHIBUYAはサステナビリティをキーワードに気付きや賛同、応援を通して「意味に出会い、意思を買う。」という新たな購買体験を提供。またスマホを使った新しいスタイルの買い物手法や空間設計など百貨店の枠を超えた挑戦をしている。
両実店舗が取り上げたアップサイクル商品は、冷凍ブロッコリーのカット工場で花蕾をカットした後に残る茎をステック状にして特殊フライヤーで低温フライにしてサクサクした軽い食感にした「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」(430円)。漬物工場から加工時に出る大根の皮を特殊フライヤーで低温フライにしてパリッとした軽い食感に仕上げた「ここも食べられるチップス 大根の皮」(430円)。なすのへたをココナッツオイルでカリッと揚げ、黒糖でかりんとうのように仕上げた「ここも食べられるチップス なすのヘタ(黒糖味)」(430円)。加工時に廃棄されていた有機バナナの皮を、ひと瓶の内容量に対して約20%使用したおいしく、さわやかな味の「ここも食べられるジャム バナナの皮ごと」(961円)、同バナナの皮ごとの食品ロス削減量(食品として活用される量を換算)は1瓶あたり約30g。旨味が凝縮された梅を丁寧に種抜きし、独自の製法でしっとり仕上げた「梅酒から生まれたドライフルーツ」(538円)、同梅酒から生まれたドライフルーツの食品ロス削減量(同)は1パックあたり約118g。これらのアップサイクル商品をCHOOSEBASE SHIBUYAは店舗とオンラインでも販売、ビオラル吉祥寺店ではここも食べられるチップスのブロッコリーの茎と大根の皮のみ販売する。