2019年11月売上高 チェーンストア コンビニ ショッピングセンター
チェーンストア 食品は前年並み 衣料と住低調
日本チェーンストア協会が調査した11月のチェーンストア総販売額(55社・1万538店)は、9967億円余で、店舗数調整後の前年比は1.4%減となり、前月(4.1%減)よりマイナス幅が改善したものの2カ月連続減だった。日本チェーンストア協会では「気温が高めで推移した天候要因もあり、食料品、衣料品、住関品がいずれも苦戦した」と総括している。
マイナスでも食料品は、水産品と惣菜が牽引して、ほぼ前年並みまで回復。住関品は家電と日用雑貨品、衣料品は紳士服のマイナスが目立った。
季節品が苦戦 前月に続き減 ショッピングセンター
日本ショッピングセンター協会が調査した11月の既存SC売上高前年比は1.6%減となり、前月(8.3%減)よりもマイナス幅が改善したものの、2カ月連続減。同協会では「前年より休日日数が1日多かったものの、消費増税前の駆け込み需要の反動減が続き、気温が高めに推移したため重衣料などの季節商品が苦戦したことも影響した」と分析している。
立地別・構成別では、前月と同様にテナント、キーテナント共に全ての立地でマイナス。立地別・地域別では東北と九州がプラスで、これら以外の七地域がマイナスだった。中でも中国と四国の中心地域のマイナスが目立った。
客単価アップ 2カ月連続増 コンビニ
日本フランチャイズチェーン協会が調査したコンビニエンスストアの11月売上高は、全店(7社・5万5677店、店舗数前年比0.03%減)が9063億円余、前年比1.7%増となり、前月(2.7%増)に続きプラス。既存店は8508億円余、前年比1.0%増で、全店同様に前月(1.8%増)に続きプラスだった。
同協会では「温かい調理麺、冷凍食品、サラダ、デザートなどが好調で、加えてキャッシュレス還元などの効果により客単価が伸びた」と総括している。平均客単価は、全店が2.7%増の623円超(前月3.8%増、622円超)、既存店が2.5%増の626円超(同4.1%増、625円超)で、伸長率は前月を上回った。来店客数は全店、既存店共に2カ月連続減だった。