2024年11月19日

パスワード

購読会員記事

東急と東急MD、たまプラーザテラスに新庭園

子供が遊べる「コモンフィールド たまプラーザ」のキッズフィールド

東急と東急モールズデベロップメントは「たまプラーザ テラス ノースプラザ」の3階屋上をリニューアルし、10月27日に庭園「COMMON FIELD たまプラーザ」(以下、コモンフィールド)をオープンした。広さは3300平米、「街の人が家族になれる大きな庭」をテーマに、キッズスペースや芝生広場、デッキテラス、カフェなどが配置され、賑わいや街のコミュニティの創出の場を目指す。コモンフィールドと同時に、ノースプラザにある東急百貨店たまプラーザ店も3階を刷新。相乗効果を高めている。

1982年9月竣工のノースプラザは築40年を迎え、3階庭園の防水工事の実施を控えて庭園が果たすべき役割について検討が重ねられた。コンペ形式で庭園のデザインおよび開業後の庭園の活用連携ができるパートナーとして「NEXTWEEKEND」を企画・運営するガルテンが選定され、青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションの空間デザイン事業部、parkERsに植栽のデザインおよび施工監修を依頼した。

ピクニックが楽しめる「コモンフィールド たまプラーザ」の芝生広場

コモンフィールドは「街の人が家族になれる、大きな庭」をテーマに、ゆったり過ごせる人工芝ゾーン、子どもが遊べるキッズゾーン、自然豊かな植栽で森の小道を連想させるゾーンで構成。環境にも配慮し、改装で伐採されたクスノキがキッズゾーンのベンチに使用され、芝生広場は天然芝から100%リサイクル可能な人工芝に替えた。

施設内で不用になったテーブル、ソファや厨房設備などはカフェ区画で有効活用。庭園内にある倉庫スペースを転換して誕生したカフェ「GALTEN COFFEE&Seasonal Wishes コモンフィールド店」はガルテンが運営する。「心に秘めていた小さな野心を叶えられる、大人と子どものためのコーヒー屋さん」をコンセプトに、元倉庫を店舗に活用してコーヒーやソフトドリンク、サンドイッチなどの軽食を提供する。

10月29日には最初のイベントとして、「大人も子どもも遊べる1日」をテーマにした「The PICNIC DAY」が開催された。その後も東急モールズデベロップメントが全体管理者となり、ガルテンおよび東急たまプラーザ店との協業体制で、芝生広場を活用したイベントやガルテンコーヒー内でのワークショップなどを中心に施策を打ち、地域の活性化に寄与していく計画だ。

大人から子どもまで楽しめる庭園が完成した

東急たまプラーザ店のリニューアルについては、コロナ禍で変化した新たな価値観に対応し、地域顧客がさらに日常生活を楽しめる提案と、ファミリーで過ごす場を目指して3月から段階的に改装が進められてきた。

第1弾は1階を対象に、買い物の利便性を高める改装を実施。第2弾で5階に家電専門店「ノジマ」を導入し、第3弾では紳士服・雑貨を再編集して1、2階合わせて7ショップがオープンした。そして今回、3階をファミリーで楽しむフロアとして全面改装。「ジーユー」や「グローバルワーク」、セレクトコスメショップの「ショップイン」、幼児教室「ミキハウス キッズパル」など10店舗が新規オープンとなり、親子や3世代で買い物を楽しめるショップを集積し、一連の改装が完成を迎えた。

(塚井明彦)