アルビオン、埼玉県熊谷市に新化粧品工場
アルビオンは7日、生産・物流拠点であるアルビオン熊谷事業所の第一生産棟を完成させ、竣工式を行った。生産高1200億円に対応可能な生産体制が整った。新しい第一生産棟は8月から稼動する。地上4階建て、延べ床面積は1万2598㎡。「生産力の向上」、「品質の維持」、「自動化の推進」をプランニングコンセプトにしており、第二生産棟と併せてスキンケアの生産能力を1.3倍に引き上げる。また品質管理体制は医薬品レベルを実現した。
竣工式は、来賓の大野元裕埼玉県知事をはじめ名誉会長の小林英夫氏、社長の小林章一氏らが出席。大野埼玉県知事は「今後も熊谷市から日本の化粧品業界をリードしていくことを大いに期待しております」と祝辞を述べた。小林社長は「新生産棟の着手は、私にとって壮大なプロジェクトでした。関わって頂きました皆さまに感謝申し上げるとともに、新生産棟の完成がアルビオンの発展に大いに貢献するであろうと確信しています。」と挨拶した。
アルビオンは需要拡大に伴い、2009年に生産高800億円に対応可能な生産体制の「K800プロジェクト」を開始。生産エリアの拡大や衛生環境の拡大を目指し、2015年に工場の敷地内に新たに資材厚生棟を設立、これまで生産棟内に設置していた資材倉庫や食堂、事務エリアを資材厚生棟へ移動させ独立した生産棟とした(現第二生産棟)。主力商品の「薬用スキンコンディショナーエッセンシャル」や乳液の自動化ライン、メイクセル生産エリアを新設するなど、生産能力を大幅に拡大した。2016年には、さらなる需要増加への対応を図るため生産高1200億円に対応可能な「K1200プロジェクト」を始動。2020年7月の竣工・稼動を目指して、大量生産品に特化した新生産棟の建設に着手していた。
アルビオン熊谷事業所は、熊谷工場、東日本流通センター、ワークライフセンター(障がい者就労支援施設)から成る。現在アルビオンブランドの商品の約9割を熊谷工場で生産する。