大規模改装中の神戸阪急、本館2~4階と新館1~3階をオープン
大規模改装中の神戸阪急は8月31日、本館の2~4階と新館の1~3階をリニューアルオープンした。本館の2~4階は“美”にフォーカスした売場を開くとともに、婦人靴やハンドバッグ、婦人肌着の売場を新装。新館の1~3階は「モード」を暮らしのアクセントに採り入れる「神戸流モードライフ」を提案する。神戸阪急は約80億円を投じ、売場の約9割に当たる本館の1~9階と新館の1~8階を段階的に刷新。完成は2023年の秋を見込む。
本館の2~4階は「KOBE HANKYU BEAUTY」と名付け、約1700㎡の“ビューティーワールド”を形成した。本館2階は「ラグジュアリービューティー」として、約900㎡に国内外の化粧品を集積。新規の「ナーズ」(神戸地区初)、「ファイブイズム バイ スリー」(同)、「メゾン・クリスチャンディオール」(同)、「アディクション」に、本館1階から移設したブランドを合わせ、29のブランドからなる。
いわゆる「プレミアムキャビン」やウェブカウンセリング、バーチャルメイク、非接触型の測定など、体験型のサービスも充実。ブランドの枠を超え、肌の悩みなどに応える「ビューティーステーション」も設けた。ビューティーステーションでは、メイクアップイベントやライブ配信も行う。
本館3階は「ライフスタイルビューティー」として、新規に誘致した「アヴェダ」(神戸地区初)、「エトヴォス」(同)、「ハーン」(同)、「レルボラリオ」(同)、「サボン」、「ザボディショップ」、「メルヴィータ」を約300㎡に展開。国内外のナチュラル、オーガニックなバスグッズやボディコスメなどを揃える。
本館4階は「ビューティーサロン」として、約500㎡でネイルやアイラッシュ、アイブロウ、シェービングなど専門性の高い施術を提供。新規の「メゾンビューティーフェイス」(神戸地区初)、「ヤーマン」(同)、「エフェクティム」(同、期間限定)、移設・新装の「アクセーヌ」、「アナスタシア ミアレ」、「カバーマーク」、「ケサランパサラン」、「ネイルズユニーク・アルティミッド」、「リファ」からなり、客の「もっとキレイになりたい」という要望を叶える。
本館は3階の婦人靴売場とハンドバッグ売場、4階の婦人肌着売場も改装。2階から移設した婦人靴売場は品揃えを2倍に増やし、約70ブランドを扱う。ハンドバッグ売場は「アクセサリー感覚で持てるバッグを揃える」(阪急阪神百貨店)5ブランドで、年内に2ブランドを加える。婦人肌着売場は品揃えの幅を広げ、「マタニティ&ベビー、ジュニアのインナーウエアとナイトウエアをラインナップ」(同)した。
新館の1~3階は「Hankyu Mode Kobe」を掲げ、メンズとレディース、ファッションとライフスタイルといったクロスマーチャンダイジングで「新しいモードな体験」(阪急阪神百貨店)を提供する。
新館1階は「デザイナーズⅠ」と呼び、約300㎡に「ブルーボトルコーヒー」や「コム デ ギャルソン ポケット」、「ザ・ロウ」(神戸地区初)が軒を連ねる。
新館2階は「デザイナーズⅡ」で、約1000㎡に「クロエ」が手掛ける世界初のアイスクリームショップ「クロエ・ル・グラシエ」や「トム ブラウン」で世界初のバーを併設したショップをはじめ、「アクネ ストゥディオズ」(神戸地区初)、「アレキサンダー・マックイーン」(同)、「コーナー コウベ」(同)、「ジバンシィ」(同)など15のブランドを揃えた。うち11が神戸地区初だ。衣料品から雑貨、フレグランス、ジュエリー、シルバーアクセサリー、バーまでを扱い、「神戸人が求める“美”と心地良さを提供する」(阪急阪神百貨店)。
新館3階は「クリエーターズ」で、「ファッション、インテリア、カルチャーがミックスした意外性が楽しい、発見にあふれるフロア」(阪急阪神百貨店)。約1200㎡で、「アミ パリス」(神戸地区初)や「ブルーナボイン」(同)、「ブンザブロウ」(同)、「カルバン・クライン」(同)ら15のブランドを集積した。うち13が神戸地区初だ。
新館1~3階は、木材の価値を創造する企業であるSHARE WOODSの代表、山崎正夫氏と協業。六甲山の間伐材を用いたコンテンツを開発する。まずは、新館1階のブルーボトルコーヒーの内装家具、同2階の「マルニ」の什器などに充てた。
(野間智朗)