2024年11月19日

パスワード

購読会員記事

ららぽーと堺、11月8日に開業へ

「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」(イメージ)は212店舗からなり、店舗面積は約5万6200㎡

三井不動産は大阪府堺市美原区に開発中のリージョナルショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」(以下ららぽーと堺)を11月8日グランドオープンする。施設コンセプトを「Our Next Channel」とし、212に上る店舗をはじめ、施設の中央に設ける屋内スタジアムコートやエリア最大級のフードコートなど多様なコンテンツを集積。食や買い物だけでなく、体験や交流ができるなど、誰もが利用できるショッピングモールを目指す。

関西4施設目のららぽーとは、堺市美原区から関西地区を盛り上げていく街づくりの拠点を担い、集い、参加し、遊び、体験できる場所を屋内外に設けた。その目玉として登場するのが、大規模吹き抜け空間に開設される屋内型スタジアムコート「Fansta X Stadium(ファンスタクロススタジアム)」。全体で約2500㎡、観覧可能人数は約1400人で、スポーツイベントやショータイムのステージとなり、イベントを観覧しながら飲食を楽しめる「Sakai Food Stadium」を併設する。

施設中央に開設される屋内型スタジアム「ファンスタクロススタジアム」(イメージ)

ファンスタクロススタジアムの中央には、国内商業施設の屋内型ビジョンとしては最大級の542インチのメインビジョンが設置され、大迫力のライブビューイングなども楽しめる。スタジアムを取り囲むように2階壁面に設置されたリボンビジョンは、本物のスタジアムさながらの臨場感を演出。ゆっくり過ごせるテラス席やベンチ席も配置され、イベント開催時以外はまるで公園のような開放的な空間となる。11月には「3×3JAPAN TOUR 2022 EXTREME FINAL」や「(仮称)ららぽーとeスポーツ杯」の開催が決定している。

屋外にも、遊んだりプレイしたり鑑賞などができる空間ができる。北西エントランス広場に誕生する「MIHARA パーク」で、子供が遊べるプレイゾーン、スケートボードやBMXなどをイベント時に体験できる約200㎡のアーバンスポーツゾーン、催しが開催されるMIHARAステージ、花苗や庭木、観葉植物を鑑賞できるMIHARAプロムナードなどからなる。

「MIHARAパーク」にある子供が遊べるプレイゾーン(イメージ)

また、SC初出店や堺市初進出をはじめ、多彩な店舗やコンテンツを集積する。店舗数は212に上り、うち64が堺市初、33が関西初となる。特に注目を集めそうなのは、食で構成されるフードホールやフードコート、フードマルシェ、レストランゾーンなどで、ファンスタクロススタジアムを取り囲むように配置。食事をしながらイベントが楽しめる「サカイフードスタジアム」(1階)には全国のB級グルメの頂点「焼きそば」を集めた「TEPPAN 220°」や、握らないおにぎり「スパムおにぎり」をローカル食材でアレンジした「OSAKA RICE BURGER」など、まるで本物のスタジアムでの食事のようにスタジアムフードを楽しめる店舗が揃う。

エリア最大級の1400席を有するフードコート「サカイフードキッチン」(3階)には、各店の美味に出会う場「天下の台所」、家族の笑顔に出会う場「美原ライフ」、身近な幸せと発見の場「コミュニティテラス」からなる3つのゾーンを構築。美原ライフは家族がそれぞれ自由な食を楽しめるファミリーゾーン、コミュニティテラスはイベントや誕生日会などに利用できるレンタルスペース、子供が遊べるキッズスペース、買い物の合間にパソコンが使用できるコワーキング&カフェゾーンからなる。サカイフードキッチンには20店舗が集う。

1400席あるエリア最大級のフードコート「サカイフードキッチン」の「天下の台所」ゾーン(イメージ)

1階には「サカイフードマルシェ」が開設され、人気のスーパーマーケット「ロピア」、生産者と直結した新鮮な野菜、その加工品などを展開する「農林産物直売所 葉菜の森」、地元堺で人気の「大起水産 街のみなと」などが登場。そのほか、1~3階には体験型や日常型のエンターテインメントが揃う。

1~2階にはナムコが「太鼓の達人」の世界観を用いて堺の街や地域のお祭りを表現した日本初となる新しいアミューズメントエリアを展開。3階には赤ちゃん絵本「しましまぐるぐる」がテーマの、赤ちゃんと安心してすごせる絵本のあそび場が、1階にはファミリー層からシニア層まで楽しめる「TSUTAYA BOOKSTORE」が、3階には時間無制限で動物に癒される「Moff animal cafe」などが登場する。

サステナブル社会の実現に向けた取り組みや地域連携活動、働きやすい環境づくりなどにも注力。働きやすい環境づくりは、従業員休憩室や24時間営業の従業員用コンビニの設置、働きたい人と働き手を探している店舗とをマッチングするアルバイトサービス「タイミー」の導入などで具体化する。

なお、ららぽーと堺の規模は、敷地面積が約7万4300㎡、店舗棟が地上3階建て(店舗が1~3階、屋上は駐車場)、立体駐車場棟が地上3階建て1棟と地上6階建て1棟、延床面積は約14万3600㎡(店舗棟が約9万200㎡、立体駐車場棟が約5万3400㎡)、店舗面積は約5万6200㎡、駐車台数は約3050台、運営・管理は三井不動産商業マネジメント。

(塚井明彦)