2024年11月19日

パスワード

購読会員記事

和田繁明氏が死去 西武百貨店とそごうの統合などに手腕

西武百貨店の社長やミレニアムリテイリング(現そごう・西武)の会長などを歴任した和田繁明(わだ・しげあき)氏が7月25日、病気のため死去した。88歳。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻の浩子さん。連絡先はそごう・西武社長室。

早大政治経済学部を卒業後、1957年に西武百貨店に入社。すぐに頭角を現し、69年に35歳の若さで取締役に就くと、70年には40歳で常務に昇格した。しかし、83年にグループのレストラン西武(現コンパスグループ・ジャパン)に転出。社長として経営を再建すると、吉野家ディー・アンド・シー(現吉野家)の会長などを経て、92年に西武百貨店の会長に就き、不振からの立て直しに尽力した。

99年に会長を退いたが、2000年には経営破綻したそごうに特別顧問として招かれ、民事再生手続きを約2年半で終結させるとともに、西武百貨店との統合を主導。03年6月に発足したミレニアムリテイリングの社長を務めた。セブン&アイ・ホールディングスの傘下入りを決めた後、健康上の理由で07年に経営の一線を退いた。