セイコーHD、和光本館を改装・改称
セイコーホールディングスは、和光本店を改装して建物名称を「SEIKO HOUSE GINZA(セイコー ハウス ギンザ)」とした。おもてなしやラグジュアリーな体験を提供できるグループの発信拠点としてリニューアルオープンした6月10日は、時計塔の90周年の節目であり、「時の記念日」でもあった。地下1~地上4階まではおもてなしにさらに磨きをかけてこれまで通り営業を続けるが、5~7階と時計塔がある屋上には大きく手を入れ、ブランドや文化の発信機能を強化した。
銀座の街に正確な時を告げてきた時計塔。その時計塔がある屋上も「セイコースカイガーデン」として整備された。地球に優しい素材を使用したウッドデッキや植栽などを配置し、時計塔の鐘の音を聞きながら銀座の中心を体験できるおもてなしの場となった。子供向けの日時計ワークショップなど、セイコーならではの次世代イベントも予定されている。
竣工当時の社長室・会議室が残る5階の「ゲストラウンジ」は、歴史的な空間を活かしながらデジタル発信の環境を整備。特別な応接やプレゼンテーションに活用する。6階の和光ホールは「セイコーハウス銀座ホール」と改称され、発信活動の拠点にする。従来和光が行ってきた美術催事などに加え、グループ事業全般に関連する展示やアーティストとの共創などを手掛け、さらに世界に向けて多様な発信をしていく。7階「アトリエ銀座」には、セイコーホールディングスグループの匠の技をアピールするアトリエが開設(22年12月オープン予定)され、創業者の信条を引き継ぎ、比類なき時計づくりを目指す場となる。
1、2階に位置する「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」は、6月10日のリニューアルオープンに合わせ「グランドセイコーフラッグシップブティック銀座」に一新された。グランドセイコーの世界を存分に堪能できる旗艦店として豊富なラインナップとし、1960年に発売された初代グランドセイコーをはじめとする重要なヒストリカルモデルが並ぶライブラリーを揃えた。
6月8日からオープニングイベント「Seiko Harmony」を開催。「特別な鐘の音」(6月8日~19日)ではスペシャルバージョンの鐘の音が銀座に鳴り響き、19時~22時までSEIKO HOUSE GINZAロゴカラーの青い光にライトアップする「時計塔のライトアップ」(6月8日~6月12日)を実施。オープニングイベント期間中、1階ウインドウディスプレイでは、8時~22時まで、毎正時に鳴る時計塔の鐘の音と連動してシンボルカラーのブルーでデザインされた巨大なレコードが回転する。