高島屋、靴磨きのサブスクリプションを開始
高島屋は日本橋店と新宿店で、紳士靴の手入れと靴磨きを行う「シューシャインカウンター」のサブスクリプション(定額課金)サービスを開始した。5000円の「サブスクリプションカード」を販売し、クリーナーで汚れを落とし、靴クリームで保革、艶出しをする「ライトポリッシュ」(通常は1回で1500円)を6カ月の間何度でも利用できる。
シューシャインカウンターではライトポリッシュに加え、上質な靴クリームによる基本ケアを行った後、つま先とかかとをワックスで仕上げる「基本ケア+鏡面仕上げ」(同2500円)、靴の内側の除菌・消臭、ソールオイルの革底への塗布、ワックスによる鏡面仕上げなどフルコースでケアを行う「プレステージ」(同4000円)の2つのメニューもあり、これらもサブスクリプションカードの期間中は特別価格で提供する。
高島屋は昨年8月にシューシャインカウンターを開設。移動カウンター形式で、日本橋店は水曜と土曜、新宿店は木曜と日曜に行う。以前から両店の紳士靴売場で買い上げた靴1点につき「ポリッシュカード」1枚を発行し、その靴を対象に特別価格でサービスを行っていた。ポリッシュカードではライトポリッシュが500円、基本ケア+鏡面仕上げが1500円、プレステージが2500円となる。
しかしポリッシュカードの対象は昨年8月以降に日本橋店と新宿店で購入した靴に限定されるため、「もっと前に買った靴をお得な価格で磨いてほしい」、「日本橋店や新宿店以外で買った靴も対象となるサービスがほしい」という要望が客から寄せられた。また、「一定額を支払うと一定期間無料になったり、お得な価格になるとうれしい」とサブスクリプションを望む声もあり、今回のサービスの導入に至った。
サブスクリプションカードは買った店舗や高島屋での買い上げの有無にかかわらず、客が持っている靴1足に対し1枚を販売する。6カ月間で5000円の定額課金によって、ライトポリッシュは無料、基本ケア+鏡面仕上げは1500円、プレステージは2500円で何度でも利用できる。
シューシャインカウンターは昨年8月の開始以降、20~80代まで幅広い客層の取り込みに成功。熱心な固定客も多く、1人で20回以上利用する客や、所有する100足超の靴を「全て磨いてほしい」という客も複数いるほどだという。サブスクリプションサービスによって、顧客のさらなる来店頻度の上昇や関係性の構築を狙う。