「デリカアドバイザー」の認定は2013年11月にスタート。その養成研修は、惣菜売場のスタッフが、惣菜を調理・販売する際の注意点、原料原産地やアレルゲン、栄養成分など食品表示に関わる法令関係、食品衛生や労働安全等を通信教育で学ぶ。
惣菜・中食産業は、少子高齢化、単身者増加、女性の社会進出増加といった社会環境の変化を背景に、10兆円規模の市場へと成長。惣菜は食生活には欠かせないものとなっており、消費者の関心も高い。売場ではおいしさだけでなく、原材料や栄養素に関する質問や、健康や安全・安心に関わることまで、その問い合わせは多岐に亘る。
さらに今年6月からは、全ての食品等事業者において「HACCPに沿った衛生管理」が完全適用となった。百貨店やスーパーマーケットのバックヤード等で製造される惣菜についても同制度の適用対象となる。惣菜売場で働く販売員が基本的知識を習得することで店舗の信頼につながり、さらには衛生管理および表示制度の一翼を担う重要な役割を果たす。
この研修を採用している企業では、売場のリーダーがデリカアドバイザーの資格を取得。その後、共に働くスタッフに共有することで店舗全体の知識レベルの向上に活用されている。合格者からは「知識を身につけることで、自信を持って対応できるようになった」等の声が寄せられている。資格取得者がいる店舗には「デリカアドバイザー認定証」を店頭に掲示することが可能となるため、惣菜を購入する消費者の買い物サポーターとして信頼される売場づくりを後押しする。
次回のデリカアドバイザー養成研修受講の申込みは10月1日から11月末まで。