創悦、すべて牛革製の「将棋バッグ」をリリース
ジャパンアートとレザーのコラボレーションを手掛ける「創悦(そうえつ)」から、新作「PLAY(遊びの)バッグ」シリーズが先ごろ発売された。将棋をテーマに将棋盤から駒まで全てがヌメ革で作られたポータブル仕様の「将棋トートバッグセット」だ。
将棋盤、駒、収納ケース、さらに持ち運ぶトートバッグと、すべてが牛革製。自然由来の植物性タンニンで、じっくりとなめされた国産の牛革を使用し、使うほどに色艶が増すヌメ革の魅力が存分に味わえる。内ポケットもついており、バッグ単体としても使いやすいシャープな印象のトートバッグ。中には盤と駒がすっぽりと入るポータブルなデザインに仕上げた。駒の文字は革にレーザーで焼き付けており、ひと駒ずつ、革を何層にも積み上げ、木製のように磨きをかけるなど、仕上げる職人の技が光る。「インテリアやカンバセーションピースとして活躍する」(日本皮革デザイン促進委員会事務局岡田育美氏)。クイーポオンラインにて7 月上旬より販売を開始した。
製作は自社工房の職人による完全ハンドメイドで、素材・作りともにメイドインジャパンにこだわった。駒にはレーザーで文字を焼き、その革を切り出し貼り合わせて積層、削り出して面を整え、ふのりで磨き仕上げていく手の込みよう。
「創悦」はクイーポ創業者で当時一般社団法人日本ハンドバッグ協会の会長であった岡田國久氏が 2015年に創立した日本皮革デザイン促進委員会が手掛けるブランド。経済産業省の「皮革産業振興対策事業における皮革産業高付加価値化事業」に取り組み、フランス、イタリア、中国、タイなど国内外で日本の皮革製品を広報し、海外市場の開拓と国内市場の充実を図ることを目的として活動している。
今年3月にはインスタレーションと展示会「SOUETSU XHIBITION 2021 JAPANESE LEATHER QUALITY 〜日本の心・日本の技術&遊びからスポーツへ〜」を開催。ショーでは、モデルが植物性タンニンなめしのナチュラルなヌメ革やピッグスキンを用いて製作したフルレザーウェアを着用。ボクシング、陸上(砲丸投げ)、柔道、水泳、アーチェリー、卓球、スケートボードのスポーツルック、浮世絵をドットで表現したルック、害獣被害対策の鹿革をつかったルックを披露した。ショー、展示会の様子はこちらから。https://www.souetsu.com/news