資生堂のSDGs「SBAS」始動、サステナブルで美しい世界の実現目指す
資生堂は新たなサステナビリティプロジェクト「Sustainable Beauty Actions(サステナブル・ビューティー・アクションズ)」(以下SBAS、読み:エスビーエーズ)を始動する。「MOTTAINAI」、「HARMONY」、「EMPATHY」という3つの柱を設け、その柱に基づきサステナブルで具体的なアクションを実践していく取り組みだ。11月1日にはカネカ生分解性ポリマー PHBHを化粧品容器に採用した「アクアジェル リップパレット」を販売し、19日には旗艦店で、「アルティミューン」の美容液のボトルを顧客が持参すると、そこに詰め替えるレフィルサービスを開始する。
SBASは3つの柱に基づく。「MOTTAINAI」は日本ならではの「もったいない」という考え方に基づき、あらゆる生命を尊重し、リサイクルやリユース、アップサイクルなど環境に配慮した活動に取り組む。「HARMONY」では人や社会、自然との調和に基づいた活動を行う。「EMPATHY」では、SHISEIDOが掲げる「#ALIVEwithBeauty」のもと、性別、年齢、国籍などにとらわれず、一人ひとりの美を引き出し、その美しさで周りも輝かせていくことを目指ざす。これまで特に、メイクアップの広告や商品そのものでDiversity& Inclusionを表現してきた。
19日からは、SBASプロジェクトの第1段として日本の「MOTTAINAI精神」にインスパイアされた、新しいレフィル(詰め替え)サービス「アルティミューン ファウンテン」をスタートさせる。使用した「アルティミューン パワライジング コンセントレート N」のボトルを旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」に持ち込むと、徹底した衛生管理のもと洗浄され、詰め替えられる。詰め替えの基本サービス価格は7500円(30ml)、1万1000円(50ml)、1万5500円(75ml)の3種類。
1日にはカネカの生分解性ポリマーPHBH(以下PHBH)を容器に採用した新製品「アクアジェル リップパレット」を発売。PHBHはカネカが独自に開発した素材で、100%植物由来のポリマー。海中や土中など幅広い環境下で優れた生分解性が期待される。「SHISEIDO アクアジェル リップパレット」は5色入りで価格は2800円。