2022年11月 主要百貨店大手7社 売上速報
注)概況の文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 9.0 |
堺店 | ▲2.6 |
京都店 ※1 | 2.7 |
泉北店 | ▲1.5 |
日本橋店 | 5.7 |
横浜店 ※1 | 2.5 |
新宿店 | 27.8 |
玉川店 | 4.6 |
立川店 | ▲2.0 |
大宮店 | 1.0 |
柏店 ※1 | ▲0.3 |
㈱高島屋 各店計 | 6.5 |
岡山高島屋 | ▲3.8 |
岐阜高島屋 | ▲13.1 |
高崎高島屋 | 3.9 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 5.8 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
【概況】
11月度の店頭売上げは、高額品が好調であることに加え、入国規制緩和に伴う免税売上げ増加により、前年実績を上回った。店頭売上げは前年比5.8%増、2019年比0.5%増。免税売上げは、前年比320.9%増、19年比20.7%減だった。免税を除いた店頭売上げは、前年比2.1%増、19年比1.8%増。店舗別では、大阪店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、高崎店が前年実績を上回った。商品別売上げ(同社分類による15店舗ベース)では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、食料品、食堂が前年実績を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 29.3 |
大丸梅田店 | 3.4 |
大丸東京店 | 16.2 |
大丸京都店 | 9.5 |
大丸神戸店 | 3.8 |
大丸須磨店 | ▲3.9 |
大丸芦屋店 | ▲3.1 |
大丸札幌店 | 8.2 |
大丸下関店 | ▲5.4 |
松坂屋名古屋店 | 6.0 |
松坂屋上野店 | 2.6 |
松坂屋静岡店 | ▲3.9 |
松坂屋高槻店 | ▲1.0 |
店 計 | 8.9 |
既存店 計 ※2 | 8.9 |
法人・本社等 | 25.9 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 9.5 |
既存店 計 | 9.5 |
博多大丸 | 6.1 |
高知大丸 | ▲8.9 |
百貨店事業 合計 | 9.0 |
既存店 計 ※2 | 9.0 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。※2. 既存店計には、松坂屋豊田店の値を含まない。
【概況】
11月度の売上高は、ラグジュアリーブランド、美術宝飾品が大きく売上げを伸ばしていることに加え、免税売上げも前年の7倍と好調に推移している。大丸松坂屋百貨店合計では対前年9.5%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では同9.0%増となった。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は対前年635.7%増(客数同3212.9%増、客単価同77.8%減)だった。
11月度の大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は対前年8.9%増、対19年0.9%増、対18年8.2%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は対前年4.5%増、対19年6.8%増、対18年3.9%減。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は対19年52.2%減、対18年51.9%減だった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 21.4 |
三越日本橋本店 店頭 | 7.6 |
三越銀座店 | 25.0 |
伊勢丹立川店 | ▲4.8 |
伊勢丹浦和店 | 6.2 |
三越伊勢丹 計 | 15.2 |
札幌丸井三越 | 4.6 |
函館丸井今井 | ▲4.8 |
仙台三越 | ▲8.0 |
新潟三越伊勢丹 | ▲2.5 |
静岡伊勢丹 | ▲1.7 |
名古屋三越 | 1.5 |
広島三越 | ▲4.4 |
高松三越 | ▲2.8 |
松山三越 | ▲15.3 |
岩田屋三越 | 5.0 |
国内グループ百貨店 計 | 0.7 |
国内百貨店 計 | 9.4 |
【概況】
好調な高額品消費が継続したことに加え、免税売上げの増加により、首都圏三越伊勢丹を中心に売上げをけん引し、売上げ前年比は三越伊勢丹計で15.2%増、国内百貨店計で9.4%増だった。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、8カ月連続で18年を上回る実績で推移をしている。
伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、ラグジュアリーブランド等の高付加価値な商品の購買意欲が引き続き高く、宝飾、時計、ハンドバッグなどが好調を維持。また、伊勢丹新宿本店では、婦人のコート・ジャケットなどの重衣料の購買も伸長したほか、独自性の高いイベントが売上げを下支えした。
免税売上げは10月の入国制限の緩和以降、首都圏店舗を中心に回復傾向を見せ、ラグジュアリーブランドの衣料品、宝飾、時計、ハンドバッグを中心に好調で、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では18年実績を上回った。
そごう・西武
西武池袋本店 | 6.2(19年比0.5) |
そごう・西武全社(10店)計 | 2.0(19年比▲3.9) |
【概況】
11月売上げは全店計で既存店前年比2.0%増と、14カ月連続で前年より伸長した。プレステージブランド(前年比約20%増、2019年比約50%増)および高級雑貨(前年比約10%増、19年比約30%増)は依然好調。衣料品トータルでも前年比約5%増、19年比約0%と、堅調に推移した。
免税利用売上げは前年比約75%増(19年11月比約45%減)、客数は前年比約900%増(19年11月比約50%減)だった。
松屋
銀座店 | 26.1 |
浅草店 | 19.8 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 25.5 |
【概況】
11月の銀座店の売上高は、前年に対して約26%増となった。富裕層を中心とした国内客の買上げが堅調で、特に、化粧品は前年比約65%増、ラグジュアリーブランドは同約56%増(2019年同月比約57%増)、宝飾は前年に対して同約41%増(19年同月比49%増)になるなど、銀座店の強みとなるカテゴリーが館全体をけん引した。一方で、免税売上げは、主に台湾、香港、韓国、タイ等の客が軸となり、円安も背景にコロナ前となる19年同月対比で約1割減の水準まで戻す等、急速に回復している。このような国内外の客による堅調な買上げ動向は、年末年始においても継続すると予測される。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 11.4 |
阪神梅田本店 | 48.7 |
支店計 | 3.6 |
全店計 | 11.0 |
【概況】
11月に入り新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向に転じたが、来店客数は堅調に推移し、売上高は前年実績を大幅に上回った。中でも都心店の売上高合計は、両本店がけん引し前年比14%増と前月に引き続き好調。売上高の2018年対比は1%増、インバウンドを除く国内売上高対比2%増と、ともに今月もコロナ前水準を上回った。中でも阪急本店は18年対比8%増(同国内売上高対比9%増)、阪神梅田本店は9%増(同12%増)といずれも約1割増の伸びを示した。免税売上高は、韓国、香港、台湾からの客の買上げがコロナ前を大きく上回り、18年対比で約9割にまで回復した。
阪急本店では10、11月と2カ月連続で過去最高の売上高を達成した。秋冬商品の実需期を迎え、化粧品も含め婦人ファッション全般の売上高が前年比2桁増と活況。中でも、ラグジュアリーファッション、アクセサリー、バッグなどの売上高は前年の2割増を超える結果となった。高感度なファッションイベントも奏功し、コート、ニット、ジャケットやロングブーツが継続して好調で、人と会う機会の増加も背景に、ドレスにも動きが見られた。バッグや帽子などでは、素材感のあるものが人気。アクセサリーや宝飾品では、クリスマスギフトの下見に来店する客が増えてきている。また、クリスマスケーキの受注は、前年に対して売上高が約1割増で推移し、パーティーを想定した大きいサイズのホールケーキが好調。宝飾品の売上高は前年の約1.5倍で、100万円以上の高額品の売上高も約1.5倍と高い水準の伸びだった。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 9.8 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 25.1 |
上本町店 | 8.1 |
東大阪店 | ▲19.7 |
奈良店 | ▲1.3 |
橿原店 | ▲3.4 |
生駒店 | 0.3 |
和歌山店 | 4.2 |
草津店 | 0.2 |
四日市店 | ▲0.3 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲2.0 |
合計 | 11.7 |
【概況】
あべのハルカス近鉄本店は、引き続きラグジュアリーや、時計、美術など高額品が好調に推移した。また、「オリックス・バファローズ日本一おめでとうセール」の実施効果もあり、入店客数、売上高とも前年実績を上回った。中旬以降、新型コロナ第8波の影響もあり、入店客数に若干影響が見られたが、催事販売の強化や、旅行、不動産など近鉄グループ力を生かした取り扱い商品の拡大により、外商売上げが好調に推移し、売上げをけん引した。
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主な内容
①百貨店販売統計(資料編)
②21年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ
《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(31店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店79社・187店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(6社7店)/東北(6社10店)/関東(16社37店)/東京(14社27店)/中部(17社23店)/近畿(10社41店)/中国・四国(15社22店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2021年度主要経営指標/役員およびその職掌/2022年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2021年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》