「京都西陣織の魅力・西陣と呼ばれて555年」を開催!
京都西陣織の魅力・西陣と呼ばれて555年
■会期
2022年11月4日(金)~8日(火)
10時30分~19時30分 ※最終日(8日)は18時まで
■会場
日本橋高島屋S.C.本館 8階催会場
■主催
西陣織工業組合、一般財団法人西陣織物館
■共催
京都府、京都市
■入場無料
本年(2022年)、西陣織産地は「応仁の乱(1467年)」を機に「西陣」と称されてから555年を迎えました。
日本橋高島屋S.C.では、西陣呼称555年記念事業の一つである「京都西陣織の魅力・西陣と呼ばれて555年」を11月4日(金)から本館8階催会場で開催いたします。
会場では、西陣に受け継がれてきた高い技術と優れたデザインの美を、過去から未来にわたりご紹介いたします。
関東初公開の西陣爪掻本綴織「風神雷神図」の特別展示の他、江戸時代の衣装や明治・大正時代の帯など、貴重な史料約20点を展示いたします。また、会期中は綴織職人による実演や西陣織製品の販売も行います。
琳派の俵屋宗達が描いた国宝「風神雷神図」を爪掻本綴織技法で織り上げた、縦約2mの大作の綴織掛け軸。国産繭や純金糸など原材料にもこだわり、西陣織の技術伝承のために4人の西陣織伝統工芸士が7年がかりで織り上げました。
■日時
会期中連日
10時30分~12時30分、13時30分~15時30分、16時~19時(最終日は18時)
■会場
日本橋高島屋S.C.本館8階 「京都西陣織の魅力・西陣と呼ばれて555年」会場内
■内容
「風神雷神図」を織りあげた西陣織伝統工芸士による綴織の実演
西陣織の起源は古く平安朝創設以前にまで遡りますが、今から555年前、国を二分する応仁の乱が京都で起こりました。
この乱戦で、朝廷の織物を司っていた職人たちは、堺や山口などに難を逃れましたが、戦乱後、山名宗全が率いた西軍の本陣跡一帯にもどり、織物を盛んに織り出し、これが「西陣」の名称の由来となっています。
以降、西陣織は大きく発展し、華やかな桃山文化や元禄文化の開花にも重要な役割を果たしました。明治になると、東京遷都により西陣をはじめ京都の産業は急激に衰退しました。そこで明治5年、京都府は西陣から3人の留学生をフランスに派遣、ジャカードをはじめとする近代織物技術を導入し、精緻な高級織物の量産を可能としました。それ以降、西陣織は日本の高級織物の代名詞としてその地位を確かなものとしました。
西陣織の最大の特徴は、先に染めた糸を使い模様を織り出す「先染め紋織物」であるということです。
色とりどりの糸から作られる、見事な織物は、5段階、15~20工程に及ぶ複雑な「分業工程」を経て誕生します。
1976年、西陣織は国の「伝統的工芸品」に指定されましたが、その指定品目は、綴れ、経錦、絣織、紬など12種類にのぼります。また、その用途は極めて多様で、帯やきもの、能装束や法衣などの和装品、ネクタイやショール、緞帳、インテリア装飾などがあり、いずれも多品種で少量生産となっています。
お問い合わせ先:日本橋高島屋 03-3211-4111(代表)