2024年11月19日

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2022年7月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)概況の文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 10.8
堺店 ▲1.2
京都店 ※1 3.4
泉北店 ▲3.8
日本橋店 8.7
横浜店 ※1 13.2
新宿店 33.4
玉川店 13.4
立川店 ▲4.4
大宮店 0.5
柏店 ※1 3.3
㈱高島屋 各店計 11.1
岡山高島屋 11.2
岐阜高島屋 ▲2.9
高崎高島屋 6.6
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 10.6

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

【概況】

7月度の店頭売上げは、新型コロナウイルスの感染者数が増加したものの、高額品をはじめ消費意欲が堅調であり、前年実績を上回った。店頭売上げは前年比10.6%増、2019年比6.8%減。免税売上げは、前年比153.2%増、19年比57.3%減だった。免税を除いた店頭売上げは、前年比8.7%増、19年比3.2%減。店舗別では、大阪店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、柏店、岡山店、高崎店が前年実績を上回った。商品別売上げ(同社分類による15店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビングなどが前年実績を上回った。

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 21.9
大丸梅田店 ▲12.8
大丸東京店 25.9
大丸京都店 11.7
大丸神戸店 19.5
大丸須磨店 ▲12.6
大丸芦屋店 ▲1.6
大丸札幌店 26.0
大丸下関店 ▲2.5
松坂屋名古屋店 8.7
松坂屋上野店 19.3
松坂屋静岡店 10.2
松坂屋高槻店 ▲4.1
店 計 10.9
既存店 計 ※2 12.5
法人・本社等 46.6
大丸松坂屋百貨店 合計 12.1
既存店 計 13.8
博多大丸 7.9
高知大丸 5.0
百貨店事業 合計 11.7
既存店 計 ※2 13.2

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。※2. 既存店計には、松坂屋豊田店の値を含まない。

【概況】

7月度の売上高は、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う外出自粛から、下旬に入店客数が減少したが前年実績を上回り、大丸松坂屋百貨店合計(既存店)では対前年13.8%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計(既存店)では同13.2%増となった。店舗別では、大丸神戸店と松坂屋名古屋店が2019年実績も上回った。商品別では、ラグジュアリーブランドや宝飾品が引き続き全体をけん引したほか、猛暑影響や夏季休暇に向けた消費の動きが見られ、パラソルやキャリーケースなどが好調。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は対前年433.6%増(客数同441.0%増、客単価同1.4%減)だった。

7月度の大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く既存店)は対前年12.5%増、対19年10.2%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は対前年10.4%増、対19年3.8%減。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は対19年75.8%減。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 29.9
三越日本橋本店 店頭 13.8
三越銀座店 26.3
伊勢丹立川店 6.8
伊勢丹浦和店 8.9
三越伊勢丹 計 22.2
札幌丸井三越 14.7
函館丸井今井 6.2
仙台三越 6.7
新潟三越伊勢丹 1.6
静岡伊勢丹 3.7
名古屋三越 ▲2.6
広島三越 1.8
高松三越 ▲13.0
松山三越 5.1
岩田屋三越 10.1
国内グループ百貨店 計 4.7
国内百貨店 計 14.6

【概況】

首都圏を中心に外出機会の増加などを背景に、消費トレンドへの影響は限定的で、㈱三越伊勢丹が中心となり売上げをけん引し、前年比は国内百貨店計で14.6%増となった。特に、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店は2019年の実績を上回り、三越伊勢丹計では9カ月ぶりに2019年の実績を超えた。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、引き続きラグジュアリーブランドなど高付加価値な商品への購買意欲が高く、時計・宝飾・ハンドバッグに加え、早期の梅雨明けによる気温上昇で、夏物衣料(ワンピース、カットソーなど)や服飾雑貨(晴雨兼用傘、サングラスなど)が大きく伸長した。

免税売上げは、6月の入国制限の緩和を受け、三越伊勢丹計、国内百貨店計ともに前年実績を上回り、緩やかな回帰傾向を見せた。

 

そごう・西武

西武池袋本店 16.8(19年比▲1.5)
そごう・西武全社(10店)計 13.9(19年比▲4.1)

【概況】

7月売上げは全店計で既存店前年比13.9%増と、10カ月連続で前年より伸長した。ほぼ全てのカテゴリーで前年を超えて推移した。高級雑貨(前年比約40%増/19年比約45%増)およびプレステージブランド(前年比約30%増/19年比約50%増)が引き続き全体をけん引。衣料品計が前年比約20%増、19年比約5%減まで復調した。気温上昇でワンピースや日傘など盛夏物が動いたほか、スーツケースなど旅行用品も伸長した。

免税利用売上げは前年比約20%減(19年7月比約80%減)、客数前年比約90%増(19年7月比約90%減)だった。

 

松屋

銀座店 33.6
浅草店 3.1
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 31.0

【概況】

7月の銀座店の売上高は、前年に対して約3割強の伸びを示した。化粧品は前年比約38%増、ラグジュアリーブランドは同約51%増、時計も同約78%増と、銀座店の強みとなるカテゴリーが大幅に売上げを伸ばし、館全体をけん引した。また、クリアランスセールと並行し、サングラス、日傘等の婦人雑貨が前年比約3割増となる等、厳しい暑さを反映した実需プロパー商材も健闘。これらの堅調な売上げにより、免税を除く国内の客の売上げは新型コロナウイルス感染症の拡大前となる2019年7月対比でも約17%増の伸びを示している。インバウンド売上げについては、今後の入国緩和等により徐々に回復する見通し。新型コロナウイルスの再拡大において、現段階では入店客数等に大きな影響はなどはない。入店客数は前年対比約3割増。

阪急阪神百貨店

阪急本店 11.0
阪神梅田本店 82.1
支店計 ▲1.4
全店計 10.2

【概況】

7月に入り新型コロナウイルスの新規感染が全国的に急拡大し、中旬以降、売上高の伸びは鈍化するも、阪急・阪神両本店がけん引し、売上高は前年比2桁増となった。インバウンドを除く国内売上高の2019年対比は、都心店計で0%とコロナ前と同水準の結果。中でも阪急・阪神両本店の国内売上高はともに4%増、阪神はインバウンドを含めた対比でも2%増といずれも実績を上回った。中元ギフト商戦累計では、昨年高伸したインターネット受注は売上高前年対比0%と堅調も、7月に入り新型コロナウイルスの新規感染急拡大に伴い店頭での受注が苦戦し、合計で前年実績を下回る。商品別では、猛暑によりビール・そうめん・涼菓・清涼飲料が健闘。6月にビジネスモデル特許を取得したリモートショッピングサービス「Remo Order」が、支店での活用もさらに広がり、売上高は前年比約3割増と好調だ。

阪急本店では3年ぶりに、夏のクリアランスを1日から一斉スタートしたが、セールの勢いは限定的で大きな嵩上げにはいたらなかった。一方、婦人・紳士ファッションは定価商材の売上高が伸長し、中でもブラウスや帽子、サンダル、サングラス、パラソルなど実需アイテムの動きが良く、セールも含めて前年実績をクリアした。価格に関わらず「欲しいものを欲しい時に買う」消費スタイルが顕著。また、夏休みに向けたニーズも本格化し、大型のキャリーケースなどが好調。カテゴリーでは、モード、ラグジュアリーファッションやアクセサリー、バッグ、宝飾品が好調を持続しており、100万円以上の高額品の売上高は前年比3割増と高伸した。

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 10.4
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 11.5
上本町店 ▲4.9
東大阪店 0.4
奈良店 ▲2.4
橿原店 ▲7.2
生駒店 ▲0.4
和歌山店 ▲2.9
草津店 ▲0.8
四日市店 ▲0.2
名古屋店(近鉄パッセ) 12.7
合計 4.2

【概況】

あべのハルカス近鉄本店は、入店客数を伸ばすために実施した様々なイベントが奏功し、入店客数は対前年4.8%増となった。特に近鉄ならではの旬の食材や日本全国の美味を集結した「近鉄食の大祭典」や、夏休みの子供向けイベントなどが効果を発揮した。売上高は、外商売上げが催事販売強化などにより、前月に引き続き 2019年度実績を上回るなど好調に推移した結果、あべのハルカス近鉄本店計では対前年10.4%増となった。商品別では、ラグジュアリーブランドが大きく売上げを伸ばしたほか、各地で様々なイベントが再開されたことで外出意欲の高まりが見られ、浴衣や、日傘、婦人帽子などがよく動いた。


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