三陽商会のSANYOアワード、JR名古屋高島屋の「エポカ」がグランプリに
三陽商会は「SANYOアワード」の表彰式を7月3日、開催した。今回は例年実施していたホテルでの式典に代わり、規模を縮小し本社で行った。
リテール部門では売場展開をしている約1000売場とEC部門を対象に、2019年度の予算達成率、前年比、一人当たりの売上金額、経費率の4項目をポイント化し、上位10売場と4つのEC部門を優秀賞に選出。優秀賞の中から特に成績の良かった売場を社長賞(グランプリ)・準グランプリとして表彰している。今年のグランプリにはジェイアール名古屋タカシマヤの「エポカ」が、準グランプリには三井アウトレットパーク札幌北広島の「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」、阪急メンズ東京の「エポカ ウォモ」、阪急メンズ大阪の「マッキントッシュ フィロソフィー(メンズ)」が選出された。
グランプリを獲得したジェイアール名古屋タカシマヤ「エポカ」の店長熊崎さおりさんは「昨年の準グランプリに続き、今回は社長賞という栄誉をいただき、スタッフ全員で喜んでいます。常に前向きで全力のスタッフ5人で、力を出し切って獲った賞だと思っています。駅と直結している自店には、非常に多くのお客さまがいらっしゃいます。他店に負けないくらいの活気あるお声がけで、一人でも多くのお客さまと繋がり、エポカの魅力を体感していただくことを心掛けています。これからもスタッフ全員の長所を伸ばしながら、 お互いを尊重し、同じ方向を向いて頑張っていきたいです」とコメントした。
グランプリを獲得した売場の店長熊崎さおり氏(前列中央左)と受賞者。前列中央右が代表取締役社長兼社長執行役員大江伸治氏。後列最左が代表取締役兼副社長執行役員中山雅之氏、後列最右が取締役兼常務執行役員兼事業本部長加藤郁郎氏
プロダクト部門では販売点数、総消化率、正価での消化率、プレス貸し出し件数、カスタマーサポート部お問合わせ件数の5項目をポイント化。点数の高い品番の内、話題性と商品開発における市場へのインパクトを総合的に判断し、表彰を決定する。今回は特別賞として「三陽山長」のレインシューズ、防水 友二郎(ともじろう)(1万9800円)と、「サンヨーコート」のヤンチェ_オンテンバール ウィメンズコート(15万4000円)が選出された。
友二郎はブランドを代表するストレートチップ「友二郎」をベースに開発。「雨の日にも気兼ねなく履ける『友二郎』を!」をコンセプトにした。PVC(塩化ビニル樹脂)素材を使用して上質なインポートレザーの銀面を再現。水の侵入を防ぐようアッパーとソールを一体成型する「スラッシュセメント製法」で継ぎ目をなくした。歩行時のストレスを軽減するよう素材を工夫したアウトソールや、靴内の蒸れを軽減する通気性・透湿性・消臭効果のあるカップインソールなど、レインシューズ特有の課題を解消しながら見た目のドレスシューズらしさを維持し、ヒット商品となった。