阪神梅田本店、「阪神食品館」が完成 日本一の王道デパ地下を目指す
阪神梅田本店は6日、地下1階の「阪神食品館」をオープンする。2014年秋に「阪神梅田建て替え計画」が始まってから、7年の歳月をかけて完成した。「洋菓子ワールド」、「和菓子ワールド」、「惣菜ワールド」、「リカーワールド」、「生鮮ワールド」、「銘店ワールド」の6つのエリアからなる。品揃えや専門性に磨きをかけ、日本一の王道デパ地下を目指す。
洋菓子ワールドは、約100mに亘るストリートに、旬のアイテムや独自性の高い33ブランドが集結する。イタリア菓子の「ジェルソミーナ」、チーズと蜂蜜を組み合わせた「ドローリー」など同店でデビューとなる6ブランド、百貨店初の常設店「太陽ノ塔洋菓子店」、ブランド初の常設店を構える「ピスタチオマニア」などを導入して様々なスイーツファンの要望に応える。
和菓子ワールドは、4月中旬から6月にかけて順次オープンする。「菓心 小望月」、「おいもさんのお店 らぽっぽ」、「カレーのくち」など新たに5ブランドが入る。アイテムに特化した分かりやすい形式で商品を提供する。
惣菜ワールドには、専門性を追究した新19ブランドを含め、54ブランドが出揃う。発酵をテーマにしたマルコメの「発酵DELICATESSEN」、揚げピッツァの専門店「Prego Pizza(プレーゴ ピッツァ)」、肉のプロによる牛肉惣菜専門店「29.Deli(ニクドットデリ)萬野」などが新規展開する。新登場する「コンビニデリカ」では、「ニューミュンヘン」の唐揚げ、「とんかつKYK」のとんかつ、「RF1」のサラダなど、人気のデパ地下惣菜が約300種類が並ぶ。
リカーワールドは、毎日の食卓でワインのある生活を楽しんでほしいと、価格、味わい別、地域別に提案する。話題の「日本ワイン」や「スパークリングワイン」も取り扱う。日本ワインの生産者と客を繋ぐコミュニティの中心となる場を目指す。
生鮮ワールドは、全国各地から鮮度と味にこだわる食材や、通好みの珍しい食材まで揃える。普段は道の駅や、直売所などを巡回する「やさいバス」の仕組みで、朝に採れた農作物を並べる「西勝青果」などを展開。創作寿司、ローストビーフなど食材を生かした惣菜も提供する。
銘店ワールドは、老舗の銘品を中心とした売場「にっぽんうまいもん紀行」が「うまいもんみっけ」に進化。各地のスターグルメを揃え、特に餃子には力を入れ、約50種類を用意する。知る人ぞ知る、地元で愛されるローカルフードも紹介し、地方を応援する。
7年の歳月をかけて、段階的に改装してきた同店は、6日でグランドオープンを迎える。2月26日には、南西地下にエントランスが新設され、さらにアクセスが良くなった。「毎日がしあわせになる百貨店」をストアコンセプトに抱げ、22年度(2022年4月~2023年3月)は売上げ730億円を狙う。