松屋銀座店、「東京クリエイティブサロン」で東京のものづくりを紹介 アンバサダーに宇賀なつみさん
松屋銀座店は、日本のクリエイティブ力を発信する大型イベント「東京クリエイティブサロン」に参加し、東京のものづくりを全館規模で発信する。期間は16日から31日まで。アンバサダーには、フリーアナウンサーの宇賀なつみさんを起用した。16日の発表会に登場して商品の魅力をPRしたほか、店内を紹介する動画に出演している。1階正面入口横には、銀座の他の商業施設と連動したインスタレーションを設置した。
東京クリエイティブサロンは、東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンに次ぐファッション都市として位置付けることを目指したイベント。東京クリエイティブサロン実行委員会が銀座、日本橋、丸の内、渋谷、原宿の5エリアの代表的な企業や団体と組んで行う。
銀座エリアは、松屋銀座店、三越銀座店、銀座・和光、東京プラザ銀座、GINZA SIX、銀座ベルビア館の6つの商業施設で行う。「ラルフローレン 銀座」ではグリッチエフェクトを掛けたかのような風景が体験できるインスタレーション「鏡よ鏡-glitch mirror-」を展示し、各商業施設にも同様のものが設置されている。
宇賀さんが同店で見つけた「MY FAVORITE TOKYO」を紹介する動画
松屋は「MY FAVORITE TOKYO」をテーマに、東京でものづくりを行っている職人や東京出身のデザイナーの商品、イベントなどを取り上げる。カテゴリーはファッション、食品、リビング用品など多岐に亘り、各階で開催。ターゲットは東京および首都圏在住の新客で、特に20代~30代のミレニアル世代に定めた。東京だからこそ体験できる、買える商品やイベント、情報を発信し、「東京の新たなお気に入り」を見つける機会を提供する。
店内のディスプレイには、パズルのピースをモチーフにしたアクリルプレートを使用する。アクリルプレートは足立区・北綾瀬のアクリル製造・加工メーカーの「ミユキアクリル」と協働し、印刷会社などから出る廃液を顔料に使用。サステナブルな要素も取り入れた。
3階の婦人服売場には、荒川区・日暮里の「ホウガ」や、東京をベースに展開する「MANAMI SAKURAI」が登場する。ホウガは起業支援拠点「イデタチ東京」で活躍するデザイナー・石田萌さんが手掛け、型に囚われないユニークなシルエットが特徴。MANAMI SAKURAIは同名のデザイナーのテキスタイルブランドで、手描きの自由で伸びやかなドローイングをプリントした布をふんだんに用いる。
同階の婦人靴売場では、台東区・浅草のシューズメーカー「クランク」がパターンオーダーの受注会を行う。1人の職人が最初から最後まで全ての工程を手掛けており、客一人一人に合わせた木型調整をしながら、フィッティングを重視したパターンオーダーで製作する。同社代表の佐藤潤さんがデザイナーを務める、パンプスに特化した「Ruupath」、ファッションとしての靴づくりを追求する「CORNER」、マニッシュな靴を提案する「hyu」の3ブランドを擁する。
地下1階の食品フロアでも、様々な企画を展開する。和洋酒売場では特設コーナーを設け、江東区・門前仲町の「深川ワイナリー東京」のオレンジワイン、練馬区・大泉学園の「東京ワイナリー」の赤ワイン、福生市の「田村酒造場」は東京都の花である桜と東京の街並みをパッケージに施した日本酒などを取り扱う。
同階の催事スペースでは、「銀座木村屋」が同店の酒種コッペパンに、銀座の飲食店の商品を挟んだ「銀座ご近所さんコッペ」を22日まで販売した。コロナ禍で活気が減った銀座の街を元気づけることを目的とした企画で、「銀座千疋屋」、「銀座カフェ―パウリスタ」、「煉瓦亭」、「ナイルレストラン」、「ロックフィッシュ」、「洋菓子舗ウエスト」、「トリコロール本店」、「銀座 日東コーナー」の8社と協業した。