キリンビール、「キリン 氷結 無糖 レモン」にALC.9%を追加
キリンビールは「キリン 氷結 無糖 レモンAlc.9%」(350ml缶・500ml缶)を2月1日に発売し、「キリン 氷結 無糖 レモン」シリーズのラインアップを強化する。キリン 氷結 無糖 レモンは既存商品としてアルコール度数が4%のものと7%のものをすでに販売しているが、そこにアルコール度数の高い商品を追加。アルコール度数が強い酒を好む消費者を取り込む。
味はクリアな飲み心地だが、レモンの華やかな香りと酸味をしっかりと感じられる。みずみずしく澄みきったレモン感やのどごしのよい強炭酸で満足感を味わえる。9%のおいしさは「余計なもののない、澄み切った味わい」とキリンビールマスターブリュワーの田山智広氏は表現する。
既存のシリーズに9%を加えることによって、異なるニーズを取り込む。同社の分析によると、アルコール度数ごとに消費者の棲み分けがあり、同一人物が違うアルコール度数の商品を飲み分けるという飲み方は限定的であることが分かった。また消費者は4%には果汁感、7%ではキレ・ドライな味を求めており、より酒らしさを求める9%のニーズに対応した。
パッケージはクリアな印象のシルバーとホワイト基調に、ブルーをアクセントカラーとして配置。レモンとグラスのシズルで直感的なおいしさを表現する。
2020年10月にスタートした氷結 無糖 レモンシリーズは、好調が続いている。21年7月に累計販売本数が1億5000本を突破し、過去10年間で発売したキリンのRTD商品において最速となった。21年8月に年初計画の約2倍に上方修正した年間販売目標を11月末に達成し、年間販売数量は、目標比1割増となる1020万ケースとなった。
この背景として、RTD(Ready to Drink。ふたを開けてそのまま飲める缶やペットボトル入り飲料のこと)市場は近年拡大傾向が続き、特にビール類ユーザーからの流入が顕著であることがある。同社の調査によると、ビール類ユーザーがRTDに期待していることとして「甘くない味わい」や「果実感を楽しめること」に加え、「食事に合う味わい」があったそうだ。加えて健康志向も高まっており、このようなニーズを捉えたことで、多くの支持を獲得した。
2月1日から販売する9%と既存の7%、4%と合わせて1200ケース(2022年計)を目標とする。