松屋銀座、バレンタインで“酒とのマリアージュ”などチョコの新しい楽しみ方提唱
松屋銀座は今年のバレンタイン商戦で、家飲み需要やおうち時間の増加などによる価値観の変化に対応した、新しいチョコレートの楽しみ方を提案する。テーマは「チョコレートの新発見」。酒とチョコのマリアージュ、日本の食材を活かしたチョコ、少し手間を掛ける「0.5手間」チョコなどを紹介する。期間は2月2~14日で、特設会場を8階のイベントスクエアに設ける。
前年並みの72ブランドを揃えるが、売上げは前年比5割増を狙う。昨年はテレワークなどによって義理チョコのニーズが低下し、営業時間も1時間短縮していたため、前年比約72%と苦戦。今年は営業時間が通常に戻り、義理チョコのニーズも復活するとみて、V字回復を狙う。
ECサイト「松屋オンラインストア」は昨年が前年比2割増と好調だったが、今年も利用が増加すると予測し、前年比1割増を目指す。会期は1月3日~2月6日で、昨年より4日間延ばした。
今回の目玉となる企画が、「お酒とチョコレートのマリアージュ」だ。時短営業や酒類提供の不可など、バーにとっては厳しい状況が続いており、銀座のバーの応援の意も込め、会場にイートインバーを設置する。ショコラティエの須藤銀雅氏がプロデュースし、銀座に構える「SUKIYABASHI SAMBOA」、「バー木挽町」の2店が日替わりで出店。各店のバーテンダーが、店で人気の酒やそれに合うチョコレートを提供する。
外食の自粛によって家飲み需要が増加したことから、会場では自宅で楽しめる酒とチョコレートの組み合わせも提案する。例えば「マレーン・クーチャンス」のガナッシュ「カカオツリー」(6個入、3780円)とクラフトビール「カグア ルージュ」(655円)は、ガナッシュのスパイシーで個性的な味が芳醇なビールとマッチする。そのほかボンボンショコラとウィスキー、梅を使った生チョコレートと梅酒などを揃える。
昨年に続き、日本の食材を使用したチョコを展開する「日本の食材を再発見」も行う。緑茶や大吟醸、バターなどを合わせた「Seiste × ぎんざ空也 空いろ コラボレーションショコラ 縁(エニシ)」(1620円)や、ベルギー人のショコラティエが厳選した金ごまやライムを使用したボンボンショコラ「ラヴァンス SIRO/5」(1647円)が登場する。
おうち時間を楽しむため、塗る、和える、溶かすなどのちょっとした手間を掛ける「0.5手間チョコ」も販売する。これは、昨年カカオからチョコレートをつくるキットが好評だったことに加え、今年は昨年よりは家に居る時間が減ったことを踏まえて企画した。イチジクや赤ワインを使用したコンフィチュールとガトーショコラのセット「ガトーショコラ・チェンマイ」(5400円)や、カカオと醤油を合わせた調味料「カカオ醤(ジャン)」(1620円)などがある。
そのほか、自然や人にやさしいサステナブルなチョコや、ラグジュアリーブランドの高級チョコレートなど、「サステナブル」、「贅沢」といった昨今関心が高まっている要素を取り入れたチョコレートも展開する。