資生堂、第2の皮膚が目元を補整する「セカンドスキン」発売
資生堂は1日、目元用美容液「SHISEIDO ビオパフォーマンス セカンドスキン」(以下、セカンドスキン)を発売した。目の下のふくらみの上に人工皮膚を形成し、たるみをカバーして顔全体の印象を若々しく導く。9月29日には発売を記念し、ゲストとして女優の前田美波里さん、YOUさんを招いたイベントを開催。商品のデモンストレーションや2人によるトークセッションを行った。価格は3万5200円で、全国の百貨店など約330店舗とSHISEIDO公式ECサイト、同社の総合美容サイト「ワタシプラス」で展開する。
ターゲットは主に40代以降で、顔を若々しく見せたいが美容整形などに抵抗がある人にも適しているという。使用方法は、まずメイクの上に紙おしろい(ステップ0)を使用し、目元を抑える。次に美容液(ステップ1)を目の下の膨らみに塗布し、その上に美容液(ステップ2)を塗布して乾かすと完成する。
肌の上に形成されるフィルム(皮膜)は限りなく透明で柔軟性が高いが、一般的な化粧品の使用ではつくれない厚さがあり、しっかりとたるみをカバーできる。一方でフィルムはガス透過性があるため肌を密閉せず、また過剰な水分蒸散を防ぐバリア機能を持ち、肌を保護する効果もある。
資生堂は2018年にアメリカのベンチャー企業「オリボ ラボラトリーズ」から特許技術「SecondSkin」を買い取り、その後3年間に亘り改良を続けた。資生堂みらい開発研究所新領域価値開発センター長の高橋秀企氏によると、「ファンデーションとの相性、日本人の肌に合った効果、はがれ対策」の3つの課題があり、その解決のために試行錯誤を繰り返したという。
モニタリングテストでは、90%近い人が効果を実感。シンプルな手順で瞬時に大きな効果が出るため、驚きの声が多く寄せられた。
9月29日のイベントでは、モデルの女性に実際に商品を使用するデモンストレーションを行いながらトークセッションを展開した。前田美波里さんは「見事にカバーできる」と称賛し、「10歳ほど若く見えますし、他の人にも薦めたいです」とコメントした。Youさんは「今までにない、全く新しい商品。技術力やそれを実現した企業努力が凄いですね」と語った。
販売促進はデジタル広告やオウンドメディアでの情報発信、店頭やオンラインのオムニカウンセリングを中心にアプローチを行う。東京・銀座にある旗艦店「SHISEIDO グローバル フラッグシップ ストア」では発売を記念したモニターキャンペーンを実施。先着100名を対象にモニターキャンペーンを実施している。1日10名限定で、約30分のセカンドスキンレッスンを受けると自宅でも使用できるセカンドスキン3回分を進呈する。