【前編】SCに拡大するシェアオフィス
オフィスビルやショッピングモール、駅ビル、ファッションビルなどの商業施設、ホテル、駅構内などでコワーキングスペース、シェアオフィスなどの開設が目立っている。不動産大手やJR、私鉄などの鉄道会社もシェアオフィス事業の拡大に乗り出している。商業施設の運営会社でもパルコやAOKIホールディングスなどが自らシェアオフィス事業を立ち上げている。働き方改革でテレワークの導入が広がり、会社に出勤せずリモートワークによる在宅勤務やシェアオフィス、サテライトオフィスの利用が高まっている。これに新型コロナウイルスの感染拡大が拍車をかけており、テレワークがさらに広まる気配。商業施設では誘致したシェアオフィスによってシェアオフィス目当ての法人、個人だけでなく、買い物で来店している顧客の休憩や学生の勉強などへの利用拡大を狙っている。
今年7月末、軽井沢駅の南側に広がるリゾート型ショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」内にワーケーション施設が開設される。同ショッピングプラザを運営している西武プロパティーズと野村不動産が展開するサテライト型オフィス事業「H1T」とJR東日本が展開するシェアオフィス事業「STATION WORK」が協業して開くワーケーション施設。これにより都心におけるシェアオフィスの利用シーンとリゾート地・軽井沢における利用シーンの接点の核なる場を提供するもの。