日本惣菜協会、アドバイザー養成講座で126名を認定
日本惣菜協会は、「2020年度第2回デリカアドバイザー養成研修」の修了者として126名を認定したと発表した。同研修は惣菜売場のスタッフが調理・販売する際の注意点、衛生や食品表示などの食品法令、バックヤード、厨房での作業工程などを通信教育で学ぶもので、資格取得後は認定証を店頭に掲示できる。合格率は84.6%だった。今回で修了認定者の累計は293社、2543名となる。
デリカアドバイザー養成研修は、小売業からの人材育成に対する要望を受け、2013年1月にスタート。資格取得者からは「知識を身につけることで、自信を持って対応できるようになった」といった声が寄せられている。また、売場のリーダーが資格を取得した後、テキストを他のスタッフへの教育教材として利用するなど、店舗全体の知識レベルの向上に活用する事例もみられる。
惣菜・中食産業は少子高齢化、単身者増加、女性の社会進出増加といった社会環境の変化を背景に、市場規模10兆円を超える大きな産業へと成長。また、2021年6月からは、全ての食品等事業者において「HACCPに基づく衛生管理」が制度化された。こうした状況下で、売場のスタッフが基本的な知識を習得することの重要性が日々増している。
次回のデリカアドバイザー養成研修の受講申し込みは、4月1日から5月末まで。