小田急新宿店、バレンタイン催事の混雑具合を可視化
小田急百貨店新宿店は6日から、バレンタインデーの催事の混雑具合を表示する。本館11階の催物場の出入口にカメラを設置。人の数や流れを把握し、同じく6日に開く本館1階のバレンタインチョコレート販売特設会場のモニターを使い「混雑しておりません」、「少し混んでいます」、「かなり、混んでいます」と、リアルタイムで伝える。特設会場や新宿店のウェブサイトには、昨年のデータに基づいた1週間の混雑予想を掲出。混雑具合によっては催物場で入場制限および整理券の配布を行うなど、「3密」を回避するための施策を講じ、客が安心して訪れられるようにする。
【写真】昨年のデータに基づく混雑具合の予想も示して「3密」を防ぐ
混雑具合の表示は、小田急百貨店とパナソニックの協業の一環。昨年10月30日には、人に接触せずに体温の測定、手指や足元の除菌、周辺の混雑状況の検知などが可能な機器「安心ゲート」を、小田急百貨店新宿店の3カ所の出入口に設置した。パナソニックの調査によれば、客からは「手指に加えて足元も除菌できるのは安心」、「入口に検温や除菌が可能な機械があると心強い」と好評だ。
バレンタインデーの催事「ショコラ×ショコラ」では、パナソニックがカメラとリアルタイムで人数をカウントできるシステムを提供。1階の特設会場のモニターで、11階の催物場の混雑具合を文字と青色、黄色、赤色の3段階で示し、コロナ禍での3密を抑制する。
催物場の客足が一定数を超えると、入場を制限。受付管理アプリ「Air(エア)ウェイト」を用いて整理券を配布する。小田急百貨店がエアウェイトを使うのは初めてだが、百貨店業界では催事場の3密対策として導入が進む。
小田急百貨店は「バレンタインデーのイベントで入場制限をともなう人流計測や混雑具合の可視化を行うのは初めてで、お客様に安心・安全で快適な買い物を楽しんでもらえる店舗づくりに今後も取り組んでいく」としている。