東急モールズデベロップメント、川崎市と連携協定
東急モールズデベロップメントと川崎市は2月15日、「川崎市中原区の魅力の創造・発信」に関する連携協定を締結し、川崎市中原区で運営する地域密着型商業施設「武蔵小杉東急スクエア」を活動拠点にして取り組んでいく。その第1弾として3月に武蔵小杉東急スクエアと中原区役所の若手による人材交流会の開催が予定されている。
武蔵小杉東急スクエア(営業面積1万1000㎡、テナント数66)は2013年に開業して以来、川崎市とイベントおよび地域情報の発信などにおいて連携・協力を図ってきた。これまでの主な取組みには、“地域を一緒にキレイに”を目的とした清掃活動「コスギタウンクリーニング」を年4回開催。これには武蔵小杉駅周辺企業20社、最大100人が参加している。他に川崎市と民間企業の数社が取組む「eco-wa-ring kawasaki(エコワリング川崎)」に武蔵小杉東急スクエアが場所を提供。同エコワリング川崎(21年7月~22年1月)は自活型フードサイクルの取組みで、家庭から排出された生ごみから作られたたい肥を活用して参加者が同施設の展望デッキで野菜づくりを行った。21年夏には小学生を対象に「わたしたちが暮らす未来の武蔵小杉」をテーマに「おえかきコンテスト」を実施した。
今回両者が連携協定した内容は、①地域の魅力の創造・発信に関する情報交換②地域の魅力づくりにつながる協働事業③地域の魅力に関する情報発信④相互の人材交流⑤その他、目的達成に必要なこと。これに基づきこれから地域に関する告知スペースの提供、地域課題の解決を目指すイベント開催などの協働事業を促進、官民相互の人材交流の場づくりなど、連携活動を推進していく。
川崎市中原区長 永山実幸氏は「中原区では本地域に立地する様々な企業との連携・共創の取組みが区の魅力の一つ。武蔵小杉東急スクエアとはこれまで積み重ねてきた意見交換が地域情報の発信や地域を盛り上げる取組みに発展してきたことを踏まえ、本協定を機にさらに双方の強みを生かした連携に務めたい。中原区としては地域が生活の場のみならず、数ある魅力や資源を共有できる場となるよう取組みを推進していく」とコメントした。
武蔵小杉東急スクエア総支配人 関戸雄一郎氏は「当施設は今年4月で開業して9年を迎え、地域と共に成長してきました。これまでも川崎市とはイベントの実施やエリア情報の発信などで連携してきたが、本協定を契機としてさらにパートナーシップを強め、商業施設としての買い物や食事の場といった機能にとどまらず、地域のハブとして中原区の魅力を引き出し、街の価値向上に尽力していきたい」とコメントした。