東急、渋谷駅東口エリアの再開発に着手 23階建ての複合ビル
東急は12月1日、渋谷二丁目17地区市街地再開発組合が渋谷駅東口エリアで計画する「渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業」の新築工事に着手した。渋谷ヒカリエや青山通りに隣接する区域に地上23階建ての複合施設を整備し、渋谷駅東口エリアにおける新たな賑わい拠点の新設や、渋谷駅周辺の回遊性向上を図る。開業は2024年度上期を予定する。
1階~4階の低層部は商業機能などを配置し、敷地内の広場などと一体的に整備して、賑わいや憩いを創出。5階~23階は渋谷エリアでニーズの高い、駅につながる利便性の高いハイグレードなオフィスにする。渋谷駅と繋がる歩行者ネットワークや広場なども利便性を向上させる。
また、脱炭素に向けたサステナブルなまちづくりを目指し、省エネルギー施策を積極的に実施。建築物省エネルギー性能評価制度(BELS)の建築物全体評価で最高ランクである星5つと、一次エネルギーの消費量を削減する「ZEB Oriented」認証を8月31日付で取得した。都内の超高層複合用途ビルではZEB Oriented認証取得の第1号案件となる。
工事期間中は「渋谷二丁目アートプロジェクト」と題して、現地仮囲いにアート作品を掲出する。組合構成員であるNANZUKAが会員として所属する一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)と協働し、NANZUKAを含む8つのギャラリーから、「都市の移り変わり」をテーマに選ばれた8名のアーティストの作品を掲示。建設現場の彩りや渋谷のまちの魅力向上に貢献する。
同事業の推進を通じて、渋谷~青山エリアを繋ぐ新たなネットワークを形成するとともに、多様な人々や文化の交流を促進し、渋谷駅東口エリアの活性化を目指す。
渋谷二丁目17地区市街地再開発組合は「塩野義製薬」、「南塚産業」、NANZUKA、「東宝」、「太陽生命保険」、東急で構成される。