津松菱、地域商社事業立ち上げ 「三重の食フェア」を各地で主催
津松菱主催による「三重の食フェア」(会期:11月1日~11月10日)が東武百貨店池袋店で開かれた(会場:地下1階3番地コンコース特設会場)。東京の緊急事態宣言が解除され、コロナの新規感染者数が減少し人出が戻ってきていることや、催事の会場が人の往来が多いコンコースに面していることもあって目標予算を達成したようだ。
津松菱は地域商社事業を立ち上げ、自社店舗で三重県の産品を集めた物産展を開くだけでなく、首都圏の百貨店などを対象にした三重の食フェアの開催をはじめ、県外でも地域振興に乗り出した。三重の食フェアは松屋銀座本店(9月1日~7日)からスタートを切り、2番目の開催が今回の東武池袋店。3番目が京急百貨店(11月25日~)。年が明けてからは1月に京王百貨店新宿店と八木橋、3月は2週間の会期で西武池袋店の他、さいか屋横須賀店とグランデュオ蒲田での開催が予定されている。
東武池袋店で開かれた三重の食フェアには新規業者も加わり10社以上が集結した。CARNERO FARMが素材にこだわりキューブ状に切りわけられて食べやすいカステラ「デ カルネロ カステ」、千力が「松阪牛赤身ステーキ&カルビ弁当」、かいだ食品が「伊勢うどん」、三重おわせ久㐂が真鯛を使った「鯛めし」、100年以上に亘り伊勢かまぼこをつくり続けている若松屋が「伊勢ひりょうず」、FLOWNALのコーラシロップ「イセカルダモンコーラ」など。新規に加わったのが「九華ショコラ」を売りにしたアンド・ケー、「糀プリン」の糀屋、樹上で熟成したものを収穫したもぎたての極早生みかんを提供する「かきうち農園」、「伊勢極み海老せんべい」の幸福堂、「伊勢茶」の畑中製茶など。これらの中でデ カルネロ カステ、イセカルダモンコーラ、伊勢極み海老せんべいは津松菱が販売代行した。
コロナの収束や会場前の地下コンコースの人出が多いことが追い風となって同フェアに立ち寄る人が多くみられ、一日で一番のピークは勤め帰りの人が多くなる夕方6時頃から8時頃まで。「出展された商品はいずれも反応が良く、松阪牛の弁当、極早生みかん、伊勢うどん、糀プリン、九華ショコラ、カステラのデ カルネロ カステなどが人気。一度来られて会期中に再度来店されるリピート買いもみられた。極早生みかんを一袋購入され、おいしかったからとまた10袋購入していった」(津松菱常務営業本部長川合正氏)。川合常務は「三重産品のおいしさを広く知っていただくためにもコロナが収束して試飲・試食が可能になれば首都圏での購買力がより高まる」としている。