キリンHD、家で適量の酒を楽しむ「スロードリンク」提唱

キリンホールディングス（以下、キリンHD）は、家で適量の酒をゆっくりと楽しむ「スロードリンク」を提唱する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生活の変化を余儀なくされる中、家飲みやオンライン飲み会での過剰飲酒を防止。適正な飲酒習慣を普及させる。20日には、キリンHDの公式ウェブサイトに専用ページを開設した。

キリンHDが4月に行った調査によれば、オンライン飲み会の経験者の3割以上が、通常の対面時に比べて飲酒量が増えるという。オンライン飲み会は「遠くの人や、日頃なかなか会えない人とも繋がれる」、「自宅にいながら手間なく、気軽に飲み会ができる」、「帰りの電車の時間を気にせず楽しめる」などの利点がある一方で、長時間の飲酒、仕事や家事をしながらの「ながら飲み」の悪習慣に繋がるなど、過剰飲酒も招きやすい。

そこで、キリンHDはオンライン飲み会での「スロードリンク」を推奨する。スロードリンクとは「お酒の時間をゆっくり楽しみ、誰かと語り合いながら、食事の美味しさに喜び、ほどよく飲んで、スマートに心地よく過ごす。キリングループが提案する新しい飲み方」（同社）。「スロードリンク」、「Slow Drink」は商標を登録した。

20日には、公式ウェブサイトに専用ページをオープン。オンライン飲み会でスマートに酒を楽しむために「必ず飲み会の終了時間を決め、タイマーを活用するなど適切な時間で終える」、「仕事や家事とは切り離し、ながら飲みではなく、飲み語り合う時間を満喫する」といった方法を勧める。ほかにも、短時間で酒のリスクや効用を学べる「適正飲酒かんたんガイド」、イラストとストーリーで解説した「絵で読むお酒と人の身近な話」といったコンテンツを用意した。