28日、アリオ加古川開業 東播磨エリア最大級の食空間が誕生
多木化学株式会社が運営するショッピングセンター「グリーンプラザべふ」に1988年に開業したイトーヨーカドー加古川店は、多木化学の協力を得て2008年以来13年ぶりとなる大規模改装に踏み切り、10月28日「アリオ加古川」(売場面積約2万8000㎡)を誕生させる。‶まちにまった、街になる″をコンセプトに立ち上がるアリオ加古川は東播磨エリア最大級の食空間、くつろぎながら楽しめる広場、地元の魅力を発信するスペースなどを備え、賑わいあるショッピングセンターを目指す。
今回の大規模改装では既存74店舗中、新規導入39店舗、リニューアル19店舗、合わせて58店舗が一新される。1階は食のゾーンが大幅に刷新され、約700席を備えるフードコートや地元テナントを中心としたグリーンマートが展開され、イトーヨーカドーと27のテナントからなる食空間が誕生する。イトーヨーカドーもリニューアルされ、精肉売場はご当地メニューのかつめしを自宅で調理できるパン粉付き牛カツ用や主婦にメニューを提案するシェフズレシピなど、簡便調理商品の品揃えを拡大。焼肉に特化した老舗焼肉店(ダイリキ)も加わる。鮮魚売場では朝〆の真鯛、はまちをはじめとした白身魚の個食お造りの品揃えや、シェフズレシピなどの簡便調理商品の品揃えを拡大。全国の市場・産地から買いつけた魚介類を販売する鮮魚専門店(大水直売)も導入。果物売場では地元のニシカワパンと大阪中卸売市場の万果が売場に並んでいる果物を使用したフルーツサンドを展開。惣菜売場には魚惣菜ショップ(柴田家)が加わり、和惣菜ショップ(咲菜)が改装された。
約700席からなるフードコート「フードコートハリマ」には飲食店が新たに8店舗加わり合計12店舗となる。フードコート内には完全個室ベビーケアルームが設置され、授乳だけでなくおむつ交換や離乳食、寝かしつけ、着替えなどに利用でき、子供連れのファミリーに向けて小上がり席が新設されるなど、子育て世代に優しい施設づくりがなされる。地元のテナントを中心としたグリーンマートには兵庫県漁業協同組合連合会が運営する漁連の魚屋をはじめとした8店舗が新たにオープン。約50席のイートインも新設され、できたてをその場で楽しめるようになる。また、フードコートハリマとグリーンマート間の通路を繋げ、利便性の高い導線と開放的な共用スペースが設けられる。
居心地の良いコミュニティ空間となるのが「ルーフガーデン」と「ビッグビジョンコート」。ルーフガーデンについてはメインエントランス前となる中央広場に人工芝を敷設し大屋根を設置。キッチンカーが並ぶエリアも併設し、ゆっくりできる開放的空間を提供。夏場には子供たちがポップジェット噴水を楽しめるようになる。ビッグビジョンコートの場合は施設中央にある吹き抜け空間で様々なイベントや催事を開催。また、4.5m×8mサイズの大型ビジョンが新設される。
地域と連携した取組では、1つが公益財団法人多木文化振興会運営の「子ども図書館」がリニューアルされる。同図書館は約1万冊の書籍を有し、ボランティアスタッフによる絵本の読み聞かせや工作会、お話会などのイベントも随時実施されている。2つ目は2階のイベントスペースに加古川の魅力を発信する「播の郷」を設置してテナントや近隣企業に貸し出し、ポップアップショップやワークショップを開催。3つ目は吹き抜けにある2階と3階の大型ビジョン裏側通路の壁面に「ビッグビジョンウォール」が登場すること。2階は多木化学、棋士、国包建具、くつ下、加古川の文化、産業についてそれぞれにまつわる数字を切り口に加古川の魅力を再発見できる展示スペース。3階はアリオ加古川としてのSDGsへの取組みや、リニューアルで採用した施設で利用されている環境配慮型素材、抗菌素材などの建材紹介に加え、アリオ加古川がある街の様相をトリックアート風のグラフィックで表現している。