ルック、「キース」でイギリスの観光都市やボートレースに着想を得たコレクション
ルックの「キース」は来春夏、イギリスの観光都市「バース」から着想を得た「City of BATH」、春に行われるボートレースをモチーフにした「The Boat Race」の2つのコレクションを展開する。City of BATHは時代に左右されない不変的なアイテムに現代的なエッセンスを加え、The Boat Raceはクラシックスタイルにスポーティーやマリンの要素を合わせるなど、得意とするトラッドな英国スタイルに新たなテイストを取り入れた着こなしを提案する。
バースはロンドンから電車で約1時間半の距離に位置する、コッツウォルズ地方の観光都市。ローマ時代の史跡があり、ジョージアン朝の時代に貴族の保養地として繁栄した。そのため現在もジョージアン様式の建物が並んでおり、街全体が世界遺産として登録されている。
ジョージアン建築は左右対称(シンメトリー)なつくりが特徴で、中でもバースの建物は「バース・ストーン」と呼ばれる黄色がかった砂岩が使われている。そのためCity of BATHでは、シンメトリーなデザインの商品や、バース・ストーンのようなイエローを用いた商品が登場。加えて、優美な街並みを思わせるシルバーグレー、ダスティーピンク、ペールブルーといったニュアンスカラーを使用する。また、ジョージアンスタイルの装飾を彷彿させる、繊細な刺繍やカットワーク技巧を取り入れている。
City of BATHは来年2月9日から展開する。テーマ性を強く打ち出す「カプセル」ラインでは、エレガントで洗練された雰囲気を表現する。目玉となるドレスとジャケットは、バース・ストーンのようなイエローが特徴。イタリアのBONOTTO社のインポート素材を用いており、ツイード組織にもかかわらず柔らかくて薄く、ストレッチ性が高く着心地に優れている。
日常でも使いやすい「デイリー」ラインでは、スプリングコートやコートの中に着るニットを中心に構成。スプリングコートはキースらしいクラシカルなデザインに仕上げつつ、素材は軽い綿やポリエステルを採用した。恒例の人気企画であるヴィクトリア&アルバート博物館とのコラボレーションでは、18世紀のテキスタイルデザインをストレッチ性のある素材にプリントしたドレスやトップス、スカートを用意。2月23日からはデイリーラインで、春に向けてハイゲージのニットやプリント柄のブラウス、スカートを新たに投入する。
The Boat Raceは、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学がテムズ川で毎年行っているボートレースをテーマとしたコレクション。スポーティー、マリンの要素を取り入れたクラシックスタイルで、しなやかな美しさと快適性を兼ね備えたアイテムを揃える。色合いは各大学のスクールカラーである「ケンブリッジブルー」、「オックスフォードネイビー」やベージュを中心に構成する。
同コレクションは3月9日からスタートする。カプセルラインでは、スポーツや野外の活動でも使えるような、薄手で軽く、ビッグシルエットのアウターを用意。色はケンブリッジブルー、オックスフォードネイビーの2種類を揃え、The Boat Raceのテーマを色濃く表現する。そのほかチェックのドレス、チルデンニット、ストライプのシャツといった、学生らしさを感じさせるアイテムを揃える。
デイリーラインはブラウスやニットなどのトップスを中心に、テーマから着想を得たストライプ柄、チェック柄、シャンブレー調のボトムスや、クラブジャケットも登場する。3月30日には「ジャージーコレクション」として、ジャージー素材のジャケットやドレス、トップスなどを発売する。