スマーク伊勢崎、大規模改装が完了 核ゾーンの50%を一新
大規模改装を進めている北関東最大級の郊外大型ショッピングセンターの「スマーク伊勢崎」(店舗面積約5万2900㎡)の第Ⅱ期リニューアルが先行オープンし、9月から10月にかけて新ショップがオープンした。第Ⅰ期と第Ⅱ期を合わせると、県内初出店、県内唯一などを含む44の新店舗(移転含む)と改装4店舗を合わせ48店舗に上る。
2018年から始まり20年3月に完了した第Ⅰ期リニューアルでは競争力の向上に向けて、環境改善と6つの核ゾーンのうち約50%を一新した。一新された核店舗はシネコンの「MOVIX」(3階南核)、アミューズメント「SEGA」(3階北核)、家電の「コジマ」(3階南核)、スーパーマーケット「ヤオコー」及びマツモトキヨシなど(1階北核)。21年から始まった今回の第Ⅱ期はアフターコロナを見据え、生活者の新たなニーズや経済社会の変化に対応して大型店の入れ替えや食の充実、生活提案型MDの拡充、運営手法の改善などを実施した。
第Ⅱ期改装での柱の1つが、核となる大型店舗の入れ替え。1階南核を再編成し、9月3日大型店となる生活雑貨専門店の「ロフト」がオープンした。伊勢崎ロフトは県内2店舗目、国内137店舗目となる。21年に2階南核にアカチャンホンポが開業したのに続き伊勢崎ロフトが開業したことにより第Ⅰ期~第Ⅱ期を通じて、施設内6つの核ゾーンのうち約70%の大型店入れ替えが完了した。
2つ目が食の充実で、1階にスーパーマーケットに隣接して食物販ゾーン「スマークダイニング グルメパーク」が9月30日に開設された。同グルメパークには「ハートブレッド アンティーク」、「ゴンチャ」、「イタリアン・トマト ドルチェリア」、「韓国商店 イルソイルソ」など12店舗集積。3つ目が生活提案型MDの拡充。これはペットショップ、クリニック、教室、メンズエステ、生活雑貨店などを新たに加え、新たな顧客ニーズの高まりに対応するMD構成を強めた。
4つ目が環境変化への対応。ここでは国内商業施設初となる、AIカメラを活用した駐車場満空把握ソリューションの導入やSDGsへの取組みがある。9月21日から運用を開始した駐車場満空ソリューションはAI技術により昼夜・天候を問わず、カメラに映っている範囲で約100%の検知精度が可能で、外部環境に左右されない安定した駐車場管制・効率的な車室の満空把握ができる。加えて収集・分析した情報をスマーク伊勢崎のホームページ(パソコン・スマートフォン)から閲覧可能とし、来館前に確認することで渋滞緩和をもたらす。22年春にはLEDモニターを設置し、リアルタイムに混雑情報を提供してスムーズな駐車場を実現する計画。SDGsに関しては群馬県の自然保護を目的としたアート型募金とイベントを定期的に実施している地域貢献型イベント「coins」をはじめ、「パラスポーツ展示会」、「SDGsセミナー」、「群馬県内SDGs事例紹介展示」、「絵本回収(行政へ寄付)」などを開いている。