小田急百貨店、中国ソーシャルリスニングサービスの日本営業代理事業を開始
小田急百貨店は、上海のベンチャー企業「上海橙感信息科技有限公司(チェンガン)」の日本法人であるタエルテックジャパンと提携し、「中国市場ソーシャルリスニングサービス」の日本営業代理事業を開始する。AIを活用してEC(電子商取引)やSNSの情報を収集・解析し、評価分析や販促活動の効果測定などを行う。
中国市場ソーシャルリスニングサービスは、中国の主要ECやSNSに投稿された情報を収集し、AI(人工知能)を活用して独自に解析。その解析結果をもとに中国消費者のブランドに対する評価分析や販促活動の効果測定、インフルエンサーの提案などを行う分析サービスだ。AIを活用することで文字情報だけでなく画像や動画の音声も分析対象に含めることができ、深い分析とその結果を踏まえたブランド戦略提案やインフルエンサーの起用提案を可能にする。市場調査や競合分析、プロモーションにおけるKOL(中華圏インフルエンサー)の評価などの場面での活用が想定される。
中国向け越境EC事業におけるパートナーである上海のベンチャー企業「上海橙感信息科技有限公司(チェンガン)」の日本法人のタエルテックジャパン株式会社と提携し、同社が手掛ける中国市場ソーシャルリスニングサービスの日本営業代理事業の営業活動を本格化する。すでに昨年冬から、化粧品を取り扱う企業を中心に先行して営業活動を行ってきた。中国のEC・SNS上の自社ブランドに対する消費者の評価数が確認できる「無料ダッシュボード」の拡充によって利便性が向上することに加え、間もなく開催される中国ECの大規模セール「6.18セール」の結果検証ツールとしての需要が見込めることなどから、より幅広い企業へのアプローチを本格的に開始する。
小田急百貨店は、2020年9月から「チェンガン」が提供するWeChatミニプログラムを通じた越境EC事業で協力関係にある。百貨店の信用度や営業力を生かし、中国市場への新規参入や口コミの影響力が大きい中国市場に順応したプロモーションを検討している日本企業を対象に、営業代理事業として本サービスの提案を行う。