阪急阪神百貨店、生ケーキの宅配サービスを東京に拡大
阪急阪神百貨店は4月19日、東京都内で生ホールケーキの通年宅配サービス「TOKYO CAKE DIARY」を新たにスタートする。初年度で約5000万円の売上げを目標とする。同社では19年10月から関西で生ケーキの宅配を始め、20年10月にはデパ地下のケーキを冷凍で全国に届ける「CAKE LINK」を開始するなどケーキの宅配サービスに傾注していた。
これらのサービスの配達エリアや取り扱いブランドは順次拡大してきた。2020年度下期には、両サービスの受注数は前年同期比で約4倍に伸長、累計受注数は21年3月に2万台を突破したなど好調だ。「6~7割がお祝い事などギフトでのシェアであり、遠方に住む家族でもオンライン注文でプレゼントできる」(広報担当者)のは人気を支える理由の1つだ。
サービスの開始はコロナ前からだが、このコロナ下でニーズをつかんだ格好だ。ある百貨店の食品担当者は「20年の緊急事態宣言が明けたときに最もよく売れたものの一つが生ケーキだった」と語る。ただ、繊細なケーキは宅配が難しく冷凍でないケーキを扱っている物流業者は少ない。そこで阪急阪神百貨店ではオリジナルの生ケーキ専用BOXを開発。保冷機能も付けることで、有明の倉庫からケーキの宅配を可能とした。
取扱うブランドは「ピエール・エルメ・パリ」、「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」、「パティスリー カメリア銀座」、「日本橋 千疋屋総本店」、「アンリ・シャルパンティエ」、「シーキューブ」、「カサネオ」、「パティスリー モンシェール」、「新宿高野」、「ア・ラ・カンパーニュ」、「HIBIKA」、「パティスリー ラ・ヴィ・ドゥ―ス」の12ブランド。送料は990円(4月19日から5月16日までは税込み495円)。配達区域は中央区、千代田区、港区、新宿区、品川区、目黒区、渋谷区、江東区から開始する。午前10時から午後1時までに届く1便、正午から午後4時までに届く2便、午後3時~7時までに届く3便から配達時間を選べる。予約開始は19日から以下のサイトで行う。