小田急百貨店、BOPISでバレンタインデーのチョコレートを拡販
小田急百貨店は初めて、バレンタインデー商戦に「BOPIS」(=Buy Online Pick-up In Store)を採用した。2月9日の午前9時までにインターネット通販サイト「小田急百貨店オンラインショッピング」で対象のチョコレートを購入すると、5日~14日に新宿店で受け取れる。受け取る5日前までに注文しなければならないが、新宿駅周辺で働くビジネスパーソンらの利便性を高め、買上げに繋げる。
小田急百貨店は1年半ほど前に物産展でBOPISを開始。小田急百貨店オンラインショッピングに人気の商品を揃えるととともに、本館11階の催物場の一角には受け取り用のカウンターを構え、客からは「並ばずに買って帰れる」と好評を博してきた。受け取り用のカウンターを催物場に設けたのは「足を運んでもらい、ついで買いや衝動買いを促す」(広報担当)狙いもある。
物産展での需要の多さを受け、今年はバレンタインデー商戦にも拡大。「ブリュイエール」の「プレミアムボックス 12」、「ディック・ブルーナ by モロゾフ」の「ピクチャーブック」、「ジャン=ミッシェル・モルトロー」の「マリアージュ・デ・クル 9個入り」など65点を催物場のカウンターで受け取れるようにした。
小田急百貨店オンラインショッピングでは昨年12月25日からチョコレートを扱うが、売上げは1月1日から中旬までで前年の5倍と高伸長。コロナ禍でネット通販の需要に弾みが付いた。とりわけ首都圏の1都3県は1月8日~2月7日が緊急事態宣言下でもあり、客足が店舗に向きづらく、ネット通販での補完は欠かせない。
ただ、新宿駅周辺には通学や通勤を避けられない学生、ビジネスパーソンが少なくない。小田急百貨店は催物場で新型コロナウイルスの感染防止策を徹底した上で、短時間で買い物を済ませられるBOPISを活用。学生やビジネスパーソンの需要を取り込み、チョコレートの売上げを嵩上げする。