資生堂、21年1月1日付で代表取締役が交代

2020/11/05 1:00 pm

資生堂は2021年1月1日付で、取締役常務の鈴木ゆかり氏が代表取締役に就任する。また、現在、代表取締役副社長を務める島谷庸一氏は2020年12月31日付で退き、取締役となる。いずれも10月29日の取締役会で決定した。

鈴木ゆかり氏

鈴木氏は資生堂入社以降長年に亘り、マーケティングやブランド育成を中心に経験。同社の代表的なブランドである「クレ・ド・ポー ボーテ」の成長をけん引した実績を持つ。資生堂は「経営全般を補佐しながら当社事業の成長をけん引することが期待されること、また、ダイバーシティ促進の観点から選定した」とコメントした。島谷氏退任の理由は「執行役員の役位ごとに在任上限年齢の原則を定めており、これに基づいた」としている。代表取締役2名体制は継続する意向。

 

なお資生堂の子会社である資生堂ジャパンは先ごろ、資生堂取締役常務の直川紀夫氏が社長兼COOに就任。資生堂ジャパンの社長を務めた資生堂社長兼CEOの魚谷雅彦氏は、会長兼CEOに就いた。

直川紀夫氏

資生堂は執行体制変更の理由を「全社経営の基盤である日本事業のさらなる強化のため」と語る。直川氏と魚谷氏の役割については、魚谷氏が経営の方針を決定し、直川氏はその経営方針に沿って実際の事業をリードするという体制とする。

直川氏は、近年では資生堂のチーフサプライネットワークオフィサーやCFOなどの重要なポストを歴任。今年1月からは魚谷氏とともに資生堂ジャパンの取締役を兼務し、同社の改革に取り組んでいる。

 

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